歴史

明宿集

中沢新一著「精霊の王」の巻末の現代語訳「金春禅竹著 明宿集」 住吉も三輪も人丸も業平も、ぜーんぶ翁の現われ。 『神祇は正直をもっぱらの宗旨となさっているので、出家僧は自然とお参りしなくなっている』(笑える) 『…人の心も汚染されてしまってからは…

宿神

いったいシャグジ、ミシャグシ「宿神」とは?結局それが何なの!? 後醍醐天皇にあって、足利将軍に無いもの。 太古から地球に宿り、木の根を伝い可視世界に現れる、その根源的神・精霊を、自己の体に現せると主張できるのが後醍醐天皇。 自分ではどうにも体…

華厳の思想

「火宅を出で白露地に到る」というのは法華経だそうですが、「限りあるもの、小さなものの中に、無限なるもの、大いなるものを見る」のが華厳の思想なんですって。お花もお茶も、見方なんですねー、かなり意識的なあたまでっかちの。 東大寺の歴史は、インド…

ダッタン

ダッタンとは、韃靼というより、タタールのことであった。にゃるほど。

歳月

「うさぎ」と「とり」がコンビで、「歳月」を意味するんですってー! 理由究明中。 「ねこ」と「三味線」がコンビで、「希少価値」を意味します!?!?

「華厳の思想」 

「華厳の思想」 鎌田茂雄 講談社学術文庫 花鳥風月の科学の文中に紹介されていた本到着。明恵上人が華厳だったことと、周辺を回って入る気のしなかった西田哲学も華厳の思想が反映する禅の思想とかで、この際、他から触れてみようかにゃんというところ。

日本神話と古代国家 

◆「日本神話と古代国家」 直木孝次郎 講談社学術文庫 推古、持統天皇あたりに、祖先を水増しして血統の古さを強調したらしい。古くは兄弟相続の皇位を、父系に脚色。仁徳天皇稜といわれるものが大阪にあるのはなぜか。また「横から見た能狂言」にエピソード…

精霊の王 

『精霊の王』 中沢新一 2003年 講談社 きっかけ →能「鵺ぬえ」 →うつぼ舟 →検索 →ヒット http://www.kuniomi.gr.jp/geki/wa/seireo04.html →トップページ http://www.kuniomi.gr.jp/geki/ →目次 「和のスピリット」 から 「精霊の王」の解説へ →猿楽の「翁」…

伊勢参り考

狂言のお話に、太郎冠者が無断で伊勢参りに行ってしまう、or 伊勢参りの口実で欠勤、とかあって、労使関係や、動産にも等しい奴隷的太郎冠者もあった、ということからすると、なぜそういうことが出来るのか不思議に感じていた。 「時代小説傑作選 犬道楽江戸…

和歌集記念切手

「古今和歌集奏覧 1100年記念 新古今和歌集奏覧 800年記念」 『奏覧』ですって。 80円 2種5枚ずつ、10枚1シート。 小野小町 六歌仙図 土佐光起 筆 東京国立博物館 蔵 「花の色はうつりにけりな…」 と切手台紙左に印刷 藤原定家 新三十六歌仙図帖 狩野探…

天皇家の忍者 

『 天皇・上皇・法皇など国の最高の貴人たちをのせて、どんな険路をも走る、駕輿丁(かよちょう=駕籠かき)』は、忍者だった。 兵法の極意を会得した隠密集団であった。 つまり、“八瀬童子”は忍者だった、というわけ。 にゃるほど、孤立して閉鎖的な暮らし…

エイサーの由来と琉球

http://kyoto-getto.hp.infoseek.co.jp/yomoyama/gossip/eisa004a8.htm 袋中(たいちゅう)上人という京都のお坊さんが沖縄で始めた念仏踊りが定着したもの。 袋中上人の生まれは現在の福島県いわき市。浄土宗の僧。もっと深い教えを請いに明に向けて出国し…

白妙・梶

「白妙」という和菓子のお店がある。そこに曰く、 『 白妙とは、梶の木の繊維で織った白布のこと。 “田子の浦にうち出てみれば白妙の富士のたかねに雪は降りつつ”は、白布の清らかさを、富士に降る雪の清らかにつないで、大自然の景観、季節の鼓動を歌にした…

北斎の娘

「北斎の娘」 塩川治子 邑書林 写楽は葛飾北斎、という解釈。 大塩平八郎の乱の頃、老人だった。娘も雅号「応為」の一流絵師であった。 それなりに面白い本。小説にしては言葉の面白味が少なく、研究書にしては脚色がある。別な経路で得た、“女のお腹の上に…

半夏生

【半夏生】はんげしょう ① 七十二候の一つ「半夏生」…「半夏生ず」(半夏の生える頃)から作られた暦日で、かつては夏至から数えて11日目としていたが、現在では天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日となっている。毎年7月2日頃にあたる。一般的には「梅…

水天宮

日本橋の隅田川寄り。箱崎インターの近く。 起源は、筑後川のほとりに平家の女官が安徳帝・建礼門院・二位尼を密かに祀った祠。その後、有馬氏が信奉し江戸の藩邸に分霊、明治に現在地へ。 オフィシャルサイト http://www.suitengu.or.jp/gosaishin_frame.ht…

上巳の節句

じょうしのせっく 【上巳】じょうし じょうみ (goo辞書) 五節句の一。陰暦三月最初の巳の日、のち三月三日に固定。 古代中国の祓(はらえ)の風俗行事が日本に伝わったもの。 宮中では曲水の宴を催した。 民間では女児の祝日として草餅・白酒などを食したが…

みまし

みまし 味摩之 とは、百済からわが国に伎楽をもたらした人物の名前である。あれやこれやは、「マスクロード」に。「秦河勝」しか知らなかったので、70へ〜。 そのどちらにもかかわっている聖徳太子とは、本当は、どのような人物だったのでしょう。ある“おた…

七草

<ななくさ 七種 七草> goo辞書 ① 七つの種類。「いろいろ」の意にも用いる。② 「春の七草」のこと。[季]新年③ 「秋の七草」のこと。[季]秋④ 「七種の節句」(ななくさのせっく)の略。 <ななくさがゆ 七種粥 七草粥> ① 正月七日に春の七草を入れて炊…

印税貢献 謡曲平家物語

宝生能楽堂のわんや書店にて、『謡曲 平家物語』 白洲正子 講談社文芸文庫水原紫苑の解説がいい。世阿弥が平家に重ね合わせたかった、生まれ・境遇のやるせなさというようなものが、わかった。 また、「西行」にも感じたが、人間性を忘れず、美化し過ぎるこ…

印税貢献:行基日本図

で、能楽堂の出店は檜書店さん。「龍の棲む日本」 黒田日出男 岩波新書これは、日本の古地図から日本の意識を読み取る、という本のようだ。金沢文庫に漫画のような古地図が残されている。東大寺の勧進の行基が日本地図をつくったのか?その回りの龍の胴はな…

印税貢献

①「杉並の戦争と平和」 光陽出版社…杉並の戦争と平和の事跡マップとガイド。②「私たちが中国でしたこと」 星 徹 緑風出版…例えば、『命令した自分より、撃った者の罪のほうが重いと思っていた。シベリアに5年抑留されていても変わらなかった。その後、中国…

ニセコ

昨日の「農地解放」から、トルストイとか、有島武郎を思い出した。そして、最近まで、ニセコが、その解放されて「共生牧場」となったところである、ということを知らなかったことを思い出した。「うさぎのウーロン」(現・うさぎのユエビン)のページに羊蹄…

債務奴隷と紅茶

昨日のTV、ネパールでは、何代にも渡って地主に借金を重ね、何代も生まれながらに、借金返済のための奴隷となっている人々がいるそうです。奴隷の母娘が紅茶の芽を手で摘んでいました。先だけの良質の葉を採るには、女性や子供の手の力がちょうどよいのだと…

五輪切手

昨日6日(金)に発行されたアテネ・オリンピック記念切手シート、日本画家による神殿のデザインで、幽霊ものの薪能の舞台の雰囲気。切手自体には、第28回という数字はないので、説明を読んでしまった。スポーツのデザインでないところが、さすが『アテネ』な…

八朔とお祭り

朔は一日。「朔日」は、「ついたち」or「さくじつ」。8月1日は「八朔」だが、「八朔」は陰暦八月朔日。それはいつか? 便宜的に、毎年9月1日に各地でお祭りが行われているようだ。羽黒八朔祭では芸能、山梨県都留市の八朔祭りは大名行列、などなど。 な…

印税貢献 …駆込女

*『東慶寺と駆込女』 井上禅定 有隣新書松岡山(しょうこうざん)東慶総持禅寺。俗称、松ヶ岡。開山は、北条時宗夫人・潮音院殿覚山志道尼。時宗と揃って、生前、無学祖元について出家。安達義景娘。5代目・用堂尼は、後醍醐天皇皇女、護良親王の姉。以後…

かくれ里

もっと早く読んでおけばよかった。古墳から、穴太(あのう)の石積み、比叡、鉱脈、東大寺につながったり、小堀遠州が長浜近くの小堀村の出身で、大徳寺・弧蓬庵の元は近江にあったり、奈良、越前、吉野、と興が乗る。若いときは知識が切れ切れの断片でも、…

印税貢献 かくれ里

「かくれ里」 白洲正子 講談社文芸文庫文芸文庫に学術文庫、なんだか高価過ぎ。 歴史や史跡など、学者が一生かかっても事実と確定できないものなら、白洲さんの経験と感性による共感や推理、断定のほうが余程事実に近いような気がする。現代の幹線道路から外…

印税貢献 方丈記

徒然草の4分冊にげんなりして、これは1冊ということで購入。中世文芸を「理」「遁世」から見る。それを品質の条件とも述べている。過去を振り返ることが『未来を見通した現在をどう生きるか』ということに結びついているところに意味があるそうな。必然的…