印税貢献 かくれ里

「かくれ里」 白洲正子 講談社文芸文庫
文芸文庫に学術文庫、なんだか高価過ぎ。
歴史や史跡など、学者が一生かかっても事実と確定できないものなら、白洲さんの経験と感性による共感や推理、断定のほうが余程事実に近いような気がする。
現代の幹線道路から外れた旧街道に残る原型の文化の賛美は、それが旧態依然とした風土と“こみ”であるなら、人の心根が豊かであるとか、地域に支持されているとか、ばかりは言えないのではなかろうか。