宿神

いったいシャグジ、ミシャグシ「宿神」とは?結局それが何なの!?


後醍醐天皇にあって、足利将軍に無いもの。
太古から地球に宿り、木の根を伝い可視世界に現れる、その根源的神・精霊を、自己の体に現せると主張できるのが後醍醐天皇。 自分ではどうにも体現できないので、それが出来る芸能を手中に収めることにより支配の正統性を公示したのが足利家。
と、「精霊の王」で中沢新一が解く。


後醍醐天皇に「錯覚では?」とか質問できないヤマトの風土。芸能支配で宿神を身に寄せ天皇になろうと思った?義満のほうが錯覚になってしまった。
祭祀は血統なのか個人なのか。。。


支配構造の中にあって、禅竹は「翁」を明かす。
で、宿神と北極星と、またややこしい。


金春禅竹作「芭蕉」の解説が面白かった。
宿神の流れを草木にたとえ、非情も有情も真如で堺なしと、支持者の多い法華経の草木悉皆成仏につなげる。芭蕉が「自然の姿」である「女性」で現れるというのが意味深。再び胞衣(えな)に回帰??そんな気持ち悪いことは露とも感じさせない、まるで芭蕉の葉のような姿、赤緑に白の襲ねは葉っぱの表裏、袖口がほころびているようなのも葉の破れた感じ、なのだそうで、かっこいい!観たい。でも、舞うお能かしらん。玉葛より動いてほしいなぁ。