幽玄

9月9日 重陽

■9月9日 菊の節句、おじ様の域に達した息子の誕生日。日本にいないので、シンプルでラクです。庭の菊の類は、絶滅したもよう。都忘れ、野紺菊、秋明菊、嵯峨菊・・・。そもそも、真綿で覆うような菊と季節が合っていませんよね。 ■『理や白菊の、着せ綿を…

葛城山

あすか川 もみじ葉ながる葛城の山の秋風吹きぞしぬらし 万葉 詠人不知 / 新古今 人磨 月日の流れの速いあすか川ではなく、葛城山の紅葉(黄葉らしい)が流れている飛鳥川は、比喩ばかり追いかけていた身には新鮮だ。 ヤマトに滅ぼされ、それでも生き続ける…

能「雪」に想う

「暁梁王の苑に入れば 雪群山に満てり 夜庚公が楼に登れば 月千里に明らかなり」 『能(謡曲?)の十徳』という中に、『行かずして知る』とかいうのがあった。物見遊山に行かなくても、謡曲で花鳥風月を知る事ができる、ということのようだ。 今、琵琶湖の回…

「熊坂」

お仕舞の「熊坂」にコメントを頂きました。ありがとうございます。自分の日記内を熊坂で検索して、昨年春の発表会のプログラムの項に辿り着きました。 思い出したこと。 長刀(なぎなた)を、上段に構えて義経を追ったり、上で回したりすると、袖から腕が出…

お能お稽古発表会

◆お能お稽古 発表会◆ 工藤 寛 還暦記念 『 花 謡 会 春 の 会 』 2013年 3月23日(土) 10時15分始め 於: 国立能楽堂 ご来場歓迎 入場無料 素謡 「芦刈」 10:15 連吟 (小謡)「羽衣」 素謡 「草紙洗」 「 蝉丸 」 11:00 仕舞 「 田村…

トマム薪能

平成24年11月23日(金・祝) 17:00 開演 北海道勇払郡占冠村字中トマム 星野リゾート トマム ニニヌプリ室内特設能舞台 雪の松林の前に篝火が揺れる舞台 「占冠神楽」の大太鼓と小太鼓。左に外の篝火 ◆占冠村伝統芸能 占冠神楽「大蛇」 しむかっ…

イベント情報

せっせとイベント情報を書き続けて、やっと一息。 http://chatty-cat.webspace.ne.jp/bbs/ (PC掲示板) やはり、一覧できるホームページは便利。

トマム薪能

北海道への海を越えたことは、まだありません。 北海道の薪能を鑑賞できるかどうかの、私的考察。 占冠(シムカップ)村公式ホームページ http://www.vill.shimukappu.lg.jp/shimukappu/index.html トマム薪能公演 http://www.vill.shimukappu.lg.jp/shimuka…

ひとり反省会

お能お稽古発表会 平成24年 9月30日(日) 2012年 秋の会 於: 杉並能楽堂 ワキの僧の2曲をどう違えるか、など考えていたのだが、座った時にはすっかり抜けていたのであった。 ◆ 素謡 中伝 「 砧 」 ワキ 途中で、ごつごつしないようにという注意…

鍔(つば)

仕舞稽古の長刀(なぎなた、薙刀)、私仕様全長180cm。 上の段に掛けたところ 刃の反りの向きに迷いましたが、右手で取ってそのまま使えるのはこの向きと思い、刃先を下に向けました。どうなのでしょう? 左の白いベルトは小刀用ゴム。右のこげ茶のベル…

実盛

世阿弥作 能 「実盛」。今、お謡お稽古中。 斉藤別当実盛は討死して2百年後に、遊行上人によって成仏できたのだと、単純に思っていた。しかし、“現実”(?)の実盛は、未だ成仏に至っていないらしい。こんな難しい旋律と言い回しのその先は、まだ彷徨ってい…

発表会

4月1日、お能のお稽古発表会終了。 ◆ 素謡 「半蔀」 地謡。 今日は、喉がよれよれして、声が出ませんでした。すみません。 ◆ 素謡 「誓願寺」 シテ。 詞のオコシの前を上げないようにするのが課題。つい、上がってしまった所があった。『ろくじうまんにん…

長刀 ナギナタ

「巴」(巴御前)のお仕舞。 「橋掛り見返り」で“決める”時に、刃先が惰性で流れて、行き過ぎて戻るのを、改善できない。然るべきポイントで、ぴたりと決めるのが課題。体の後ろの長い柄の重みを支えるのが大変。もしかして、刃が重いとバランスとり易いのか…

謡い初め

1月22日(日) 於: 阿佐ヶ谷 「鈴江」 http://r.gnavi.co.jp/g741300/ 初めて「神歌」(翁)の地謡を謡いました。早口言葉のよう。 より年配の方々のお声が、どんどん立派になっていくことにびっくり。ボリュームあふれる会となった。 “天性の声” という…

「平家物語の怪」 井沢元彦

国立能楽堂ロビーは、能楽書林さん。 それでは、これから、お稽古に出発!

能 「道明寺」

昨日(12月14日) 囃子科定式能 国立能楽堂 初めて 「道明寺」 を観ました。変ったお能でした。

うつぼ舟 II III 梅原猛

うつぼ舟 II 「観阿弥と正成」 梅原猛 角川学芸出版 うつぼ船 III 「世阿弥の神秘」 うつぼ舟 I 「翁と河勝」 以来数年振りの「うつぼ舟」ご対面。梅原猛の、珍説、強引説を楽しみつつ、頑張って読破するのだ。

檜書店さんのこと

12月3日(土) 能楽協会主催 「無形文化遺産 能楽」 第四回公演 国立能楽堂にて、檜書店さんのメガネのお兄さまにお尋ねしたところ、いつものおじさまは、今年の春、突然彼岸に旅立たれたそうで、絶句! お世話になりました。 合掌。 能楽堂の楽しみが減…

「萬斎でござる」 野村萬斎

「萬斎でござる」 野村萬斎 朝日文庫 本日の国立能楽堂には、書店の出店があった。 昨日今日と萬斎さんを拝見し、以前より自然体になった分、押しというか、凄みというか、のオーラが薄くなったような・・・などなど思っていたところに、この文庫本を発見。 …

秋の会

昨日は、お能お稽古発表会。 謡も舞も、自分の段階を再認識。次は、「大成功」という状況のイメージトレーニングに励んでみようと思う!?? 「太鼓入序之舞」のゆっくりのテンポで、あれこれ、今まで出来なかったことが改善された。手を前に出すと体が前の…

成竹会

昨日、セルリアンタワー能楽堂にて、三宅近成さんのお弟子の発表会がありました。面白かった。いろいろな声の響きを楽しみました。小学生も高校生も立派な声で、力演でした。 「痺 しびり」 「酢薑 すはじかみ」 「鬼瓦」 「蟹山伏」 「附子」、次々と小型サ…

独吟

昨日、「納涼小謡サシクセ独吟の会」 にて、「弱法師」の「狂イ」のところを謡ったところ、先輩から、『よくお稽古しているのが伝わりました』 というようなご感想を頂戴し、がっかり。作品としてどうか、という段階に至っていないのか…。 短期決戦型直前自…

棒振りうちわ

綾傘鉾「棒振り」図のうちわを頂きました。覆面赤頭、鱗模様の小袖。 祇園祭のファンの能楽絵草子主宰者さんのお土産。ありがとうございます。 また、東寺の骨董市で、鉾の鈴の大きいのをげっとしたい。

綾傘鉾とお獅子

祇園祭の「綾傘鉾」の「棒振り」の装束が、能「望月」のお獅子のような、覆面赤頭であった。芸能として、確かに存在していたのですね。太鼓の奏者が、能面を着けている謂れは?役目を象徴しているのか、見せるお楽しみサービスだったのか。お揃いの「鱗」模…

HP:Japanese-Style

久々のお能関係ネットサーフィン。世の中は、動いていました。なんと、師の画像がたくさん世界に発信されていたのであった。 ◆ Japanese-Style http://japanese-style.biz/index.html 『 Japanese-Styleは伝統芸能専門の情報サイトです。能、能楽、書道、茶…

国立能楽堂展示室

新作狂言の装束、作り物など。超異色! 狂言「クローン人間ナマシマ」の、金地に松の真面目な屏風に散らされたアンパンマンのようなナマシマ?に呆然。やはり、全部同じ顔、というのは怖い。ボールのように物資的なものしか感じなくなる。 狂言「ムツゴロウ…

能「弱法師」 よろぼし

2011年第2回 東京金剛会例会能 能「弱法師」 杖が良かった。細い1本の杖と、盲目の体の前でそれが動く残像のようなものが、弱法師(宇高通成)の気持ちのようで雰囲気があった。でも、散る花の香に一時我を忘れたり、雑踏に惑う少年とは違った感じ。おじさ…

みすゞから「さん猊」へ

金子みすゞ、あまり好きではないことを、大きな声で表明できそうにない世のご贔屓。使用CMにはげんなりです。 でも、みすゞの詩をきっかけにして、山口県に、1700年代から鯨に戒名を贈り供養を続けている所があること、他でも鯨の供養が行なわれていること、…

小鼓

牛飼いとアイコンの部屋 http://www.ushikai.com/ の小鼓奏者、鼓をのせている肩が反対なので、10年間困り続け。 一度、メールでお願いしたのですが、わかっていただけなかったようで。素材屋さんの草分けなのに…もう、オジサマで面倒なのかしらん。

仕舞とテンポ

シテ謡、上の句ゆっくり、下の句運ぶ。受けた地謡が、アップテンポで続ける。そのように謡いながら、そのように動く。のである。 ところが、早い地謡のところで、ゆ〜っくり方向転換して、たっぷり時間をつかったり、間が持たない。のである。 地謡に乗せら…