書
三筆・・・唐風 9世紀頃に活躍した 空海 嵯峨天皇 橘逸勢 (はやなり) 三蹟・・・和様の始まり 10世紀頃に活躍した 小野道風 (みちかぜ) 「とうふう」 藤原佐理 (すけまさ) 「さり」 藤原行成 (ゆきなり) 「こうぜい」 正ニ位・権大納言 寛永の三…
昔々、日本の法律を英訳していた時は、定型からはみ出てはいけなかった。映画の日本語字幕に感嘆し、また英語表現に感心したものだが、今また、猫系翻訳本に、くすくす、くくく、としつつ、ぴったりな言葉に己の実力の無さをひしひしと感じる。しかし猫写真…
「花の名前」 高橋順子 文 佐藤秀明 写真 小学館 「雨の名前」「風の名前」に続く“まほろば歳時記シリーズ”第3集、だそうです。 七十二候に沿った花の歳時記と、花のカラー写真図鑑。 お花の名前が、読みがな付漢字表記なのがうれしい。別名の紹介あり。「…
「能 ふるさと紀行 京都・滋賀」 写真/高竎貞夫 檜書店 新宿伊勢丹5階のイベント、「伝統芸能 Art Labo」にて。 思えば、元祖「謡蹟めぐり」(?)のモノクロ小型本シリーズから、明るい華やかなかな紀行本になったものです。曲名から場所を辿るには、「謡…
「獣の奏者 1」 上橋 菜穂子 講談社文庫 「獣の奏者 外伝」 本編全4冊の内、1・2巻と、外伝を読む。 時々目にしていたTVのアニメ版は、脚本と映像がよく出来ていたと改めて思った。原作に触れても、あの映像以上のイメージが浮かんでこない。音楽も良か…
「帰蝶」 諸田玲子 PHP研究所 謎の存在、濃御前(帰蝶とする)と色々な「事件」の解釈。 近江に縁が出来、古い歴史に彩られた湖国の定説、学説などに触れる機会が増えた。現在では、 “ 信長の比叡山焼討ちについては、山の尾根に焼けた地層はみつからない。…
「彩雲国」の次は、こちら。 「レアリア II」 雪乃紗衣 新潮文庫 II に入り、ストーリーが繋がって読み易くなりましたが、スリルある面白さは「I」かも。III の発行は、またずっとお預けなもよう。 能力ある子供と、守り育てる大人、という構図は、雪乃氏の…
「粘葉本」 でっちょうぼん 「粘葉装」 でっちょうそう で装丁された本。糸を用いない綴り方。 1日1回「でっちょう本」と発音していないと、読み方を忘れます・・・。 先日、twitterで、元の漢字がわかる仮名のお手本に出会いました。 『 古筆かな(粘葉本…
少し前、TV「ぶっちゃけ寺」で、西遊記の一行の名前には、出自、境遇、向かうべき方向と精進する内容が込められている、というお話をうかがった。単なる仏教的訓示ではなく、“貴方だけの名前” であったのかと、改めて興味を持った。 また、web上で、観世音菩…
TV映画はいささか・・・であったが、原作の書評を目にして読みたくなった。 「蒼穹の昴」 1〜4 浅田 次郎 講談社文庫 2巻読んだところで、春児と王逸が架空の人物ということにがっかりして意欲減退するも、止められなくて4巻読了。 香港が租借地であると…
文庫本 「孟嘗君」 から まで、全5冊の一気読み。 目がくらくら。ここは日本、今は平成、と現世に帰還したところ。 函谷関の鶏の空音は、彼の人生の終わり頃なのでした。 で、やっと「孟嘗君」と「王昭君」の別が明らかになったのであった。
英和出版社 「聖★おにいさん イエスとブッダのパネェ秘密」 『聖人コンビの奇跡から知られたくない過去まで。 大人気コミック「聖☆おにいさん」の聖人ギャグを徹底研究。 ほぼ元ネタ完全網羅 』 「聖☆おにいさん」 中村光 講談社モーニングKC の解説本。 若…
「命もいらず名もいらず」 上(幕末編) ・ 下(明治編) 山本兼一 集英社文庫 「剣や書の鉄舟」が、小説ではあるが、勝海舟や西郷隆盛と同じ土俵上の人物ということがよくわかった。浪士組、明治天皇,etc. の意外な場所に登場。「明治維新」が、歴史の教科…
写真集 「a priori innerplants」 真月洋子 蒼穹社 巻末に 『ひとと植物の幻想的往還路を拓くーーー真月洋子の秘法写真術』 ………人体の皮膚と多肉植物のアロエの厚い葉や草本植物の広葉の表面は……交錯し、さらに交合という表現ふさわしいほどに侵犯し合ってい…
最近の国立能楽堂のロビー(自称・寝殿造りの広縁)の書店、既に持っている本が多く、読みたいものが無くなってしまった。 4月13日(土)普及公演(狂言「人を馬」 能「自然居士」)の時に檜書店にて、まだ白洲正子なの…とぱらぱらとチラ見、“周辺エッセ…
「航路」 上・下 コニー・ウィルス著 大森望 訳 ヴィレッジブックス ソニーマガジンズ 既に絶版なのか、古本しか見つけられませんでした。上下それぞれ厚さ3cmの文庫本。斜め読み部分あり。検証を積み重ねて結論を導くのに必要な場所であったかもしれないが…
「中国史の名君と宰相」 宮崎市定 礪波護(編) 中公文庫 期待している「雍正帝」が、品切れなのか届かないので、「名君と宰相」を先に読むことに。 TVで、「宮廷女官若曦」(ジャクギ)という中国時代劇があり、また韓流かと気にも留めていなかったのだが、…
家庭画報 2013年1月号 「伝統を守り継ぐ名家の初春」・・・冷泉家 金春家 「伝統芸能の若き獅子たち」 今を時めく・・・ 片岡愛之助 三宅右矩・近成 田中傳次郎 次世代を担う・・・ 中村鷹之資 野村裕基 観世三郎太 金春家、『天下泰平の神事を担う能楽…
第44回 新日本書道書友会 関東展 「猫」 水仙の香につつまれてみる夢に猫は入りくる鈴ふりながら 「花」 秘すれば〜 「草」 秋の野や花になる草ならぬ草 「こころ無きもの」 春草如有情 「あせ」 夏の日はなつかしきかな心よくくちなしの花のあせとりて・…
「あぽやん」 新野剛志 文春文庫 「あぽ」とは、APO、airport、「あぽやん」とは空港勤務の人、空港業務に長け、様々なハプニングを解決すべく奔走する人。 通りがかったblogにあった本。 最近、このようなお仕事小説を読むと、同じような年代の自分の子供も…
「天地明察」 上・下 冲方 丁(うぶかた とう) 角川文庫 天体の運行と暦のズレをどうするか、唐物崇拝と利権にどう打ち勝つか。しばらく前、韓流時代劇で、支配者中国に内密で天文観測をしたり、もっと古くは、その大陸の暦を手に入れること自体が半島支配…
「星間商事株式会社社史編纂室」 三浦しをん 筑間書房 またまた読んでしまった、三浦しをん。「舟を編む」と似た傾向だが、面白かった。社用特注原稿用紙の“役割” が秀逸。何重にも暗躍する。 三浦さんは、どうして温かい人を書くことができるのだろうか。ど…
「風が強く吹いている」「仏果を得ず」「神去なあなあ日常」 が面白かったので、更に、読破! これらの本は、若年の登場人物が楽しくないタイプには、向かない感じ。 単行本で読む価値があるかどうかは・・・だが、実は、本の装丁を鑑賞するのが嫌いではない…
世阿弥作 能 「実盛」。今、お謡お稽古中。 斉藤別当実盛は討死して2百年後に、遊行上人によって成仏できたのだと、単純に思っていた。しかし、“現実”(?)の実盛は、未だ成仏に至っていないらしい。こんな難しい旋律と言い回しのその先は、まだ彷徨ってい…
[rakuten:tankosha:10001705:image:small] 「紋かるた」 源氏香図 北星社 札は3種。 巻名札・・・香図と巻名 歌札 ・・・ 巻名と代表歌。小さな香図付。 下の句札・・・香図と下の句 2種の札を決め、場の中心に伏せた札を積んで、めくりながら回りに散らし…
旧暦 見開き10日手帳 + 暦・花鳥風月メモ [rakuten:tankosha:10002698:image:small] 「旧暦日々是好日」 高月美樹 LUNAWORKS 2012.1.23〜2013.2.9 (旧暦 一月一日〜十二月廿九日) 新暦日付と曜日も付いていますが、所謂weeklyではない…
「骸骨を乞う」 雪乃紗衣 角川書店 “彩雲国秘抄”。 文庫で完結後の外伝。 新刊単行本。 目次: 雪の骨・・・悠舜 霜の軀(躯 むくろ)・・・旺季 北風の仮面・・・晏樹 氷の心臓・・・劉輝 風花・・・仙 運命が出会う夜・・・悪夢の国試組 【骸骨を乞う】 go…
題名に惹かれて、ついまたお試し。こちら、時間がかかる仕組。 「妖怪草紙」 くずし字入門 アダム・カバット 柏書房 『 妖怪博士のステップアップ式解読術 』 Adam Kabat 米国ニューヨーク市生まれ。 武蔵大学教授。近世・近代日本文学、比較文学専攻。 例題…
金剛流能楽師工藤寛師のお薦め本、到着。 「花鳥風月の日本史」 高橋千劔破(ちはや) 河出文庫 帯に大きく『梅原猛氏、絶賛!』 とあるので、思わず「わ〜」と降参。でも、私のように 『うつぼ舟 II ・ III』(梅原猛著)でおつむまで満腹状態の方も少ない…
国立能楽堂ロビーは、能楽書林さん。 それでは、これから、お稽古に出発!