うつぼ舟 II III 梅原猛

うつぼ舟 II 「観阿弥と正成」 梅原猛 角川学芸出版 うつぼ船 III 「世阿弥の神秘」 うつぼ舟 I 「翁と河勝」 以来数年振りの「うつぼ舟」ご対面。梅原猛の、珍説、強引説を楽しみつつ、頑張って読破するのだ。

「萬斎でござる」 野村萬斎

「萬斎でござる」 野村萬斎 朝日文庫 本日の国立能楽堂には、書店の出店があった。 昨日今日と萬斎さんを拝見し、以前より自然体になった分、押しというか、凄みというか、のオーラが薄くなったような・・・などなど思っていたところに、この文庫本を発見。 …

「悪道」 続編

「悪道 西国謀反」 森村誠一 講談社 前編で、影将軍が自分の子孫が将軍にならないようにすることに、上様としての権力を用いるという展開に、ほほ〜と面白味を感じ、それに免じて続編も読むことにした。公儀=柳沢吉保に追われている主人公の伊賀者が、公儀…

「悪道」 森村誠一

「悪道」 森村誠一 講談社 先日、TVサーフィンで著者本人が出席している書評番組をついつい見て、そのままAmazonに直行してしまった。単細胞な私。内容も、そのような痛快創作時代劇(のはず)。何しろ、綱吉が影武者なのである。 いざ、読まん、としたとこ…

書道展

10月29日(土)に、新日本書道書友会 関東展、鑑賞。 「地を踏み 力を得る」 素敵な言葉と思いました。

粟田焼から清水焼へ

「天空の橋」 澤田ふじ子 中公文庫 帯より、『 京焼の覇を争う 焼物問屋・窯元の野望 そして職人たちの意地 』。2002年に徳間文庫から出版された、2009年中公文庫初版本。このような “時代の一場面” が小説になっているとは思わなかった。また歴史とフィクシ…

「駆けぬける現代美術」田中三蔵

本日の高校同窓会にて、病み上がりのご本人のインクも乾かぬサイン入りを “同窓お値段” にてげっと。 駆けぬける現代美術 1990ー2010 田中三蔵 岩波書店 帯より、『 美術は進歩しないが、拡大する・・・・・・元・朝日新聞編集委員が<同時代の美術>20年を…

お江戸の嘉祥菓子騒動記

偶然、つい最近、ユニークな時代劇小説を読み終わったところでした。 「ちょちょら」 畠中 恵 新潮社 嘉祥菓子に藩の運命を賭けることになった、ある弱小藩新米江戸留守居役のお話。 その日、江戸城では、大小大名旗本が伺候し、折敷に一種類ずつ載った嘉祥…

彩雲国物語新刊

お待ち兼ね「彩雲国物語」新刊、2011年5月31日 発売! 「紫闇の玉座」(上) (角川ビーンズ文庫 46-21) 予約しました。終盤を上下に分けるとは、焦らせるにゃん。 1巻から読んでいたら、その辺りで終わりになっていたと思う。 当時の最後から読み始…

逸外老師

昨日、妙心寺の逸外老師のお軸「弄花香満衣」を拝見しました。 今まで、「逸外」というネームバリューに触れるのみで通過してきたので、少し調べると、『底なしの釣瓶で四斗樽を満たす』故事による母堂の訓示に送られて、お山に登ったのであった。 そして、…

巻紙 雲龍紙

改まった書式の、お茶事の招待状を頂戴致しました。 細い漉き込みの、柔らかい雲龍紙でした。雲龍紙の巻紙は、ずっと前から鳩居堂には無く、越前や各地手漉きにもみつからないし、で、やっとげっとできたのは、太くて長くてぎっしりの漉き込みの、“雲雲龍龍”…

「面白いほどよくわかる 能・狂言」

「学校で教えない教科書 面白いほどよくわかる 能・狂言」 三浦裕子 日本文芸社 舞台写真が、今までに無い、大変おもしろい瞬間や角度で、感心した。 子方の方々は、みな様よい記念になりますね。能「嵐山」が、関係筋。

同窓生 著

「駆けぬける現代美術」 田中三蔵 12/16発売 著者からのメッセージ (岩波書店web内より) http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0257960/top.html

ハッピーエンド

今年の終りは、三浦しをんの本で、ハッピーに〆られそう。 「仏果を得ず」 浄瑠璃を語る曲者老師匠。30そこそこの研修所出身大夫と、曰くありげな年上三味線奏者、名コンビ誕生なるか!? 乞うご期待。 「神去なあなあ日常」 高校卒業の日に紀伊半島中央の…

今日庵歴代

裏千家 今日庵歴代 千 宗室 監修 淡交社(平成20年初版) [rakuten:tankosha:10001359:image:small] 第八巻 「又玄斎一燈」 (八代)ゆうげんさい いっとう 『宝暦・明和という時代、茶道の遊芸化を憂い 兄如心斎(表)と共に 七事式を制定した 裏千家中興の…

「能への扉」原田紀子

ロビーの檜書店にて。 「能への扉」 原田紀子 淡交社 …演者が語る能のこころ… 途中に、殊更細かい字の註のようなものがあるのに困ったが、“目の鱗” をはずすと読めた。近眼さん、ありがとう♪ 『舞金剛』の証しが「土蜘蛛」のけれん味なのにはがっくりきたが…

歴史=怖いもの見たさ

いつの間にか閉鎖されていた?「真実の歴史」的HPのような、歴史の裏の裏の裏の横の斜めの裏を読む、なんとのう後ろめたい道に引き込まれそう…。 「帋灯(しとう)柿本人磨呂」 柿花 仄 梅原猛「水底の歌」(新潮文庫)と、どちらが魅力的か、これから検証。…

彩雲国物語

読書日記 「彩雲国物語」 角川ビーンズ文庫、全19巻。 まだ未完。 19冊一気読み。最新巻から逆に読み始めて第1巻に到達し、また始めから全部読んで、次に好きなところをぱらぱら拾い読み。気がつくと2週間以上経っていた。目覚めた「眠れる家(森)の…

読書日記「能という演劇を歩く」

「能という演劇を歩く」 天野文雄 復曲能『維盛』と「紅炉一点の雪」、の項に思い出し笑い。 昔、灼熱の炉に一片の雪が落ちても跡形もなく消えてしまうように、後に何も残さない、その人物が居たということ自体残さない執着のない生き方、という解釈が気に入…

読書日記「草づくし」

「草づくし」 白洲正子 2005年24刷 草づくし (とんぼの本)作者: 白洲正子,吉越立雄出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1985/01/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る写真集。きれい。薄い冊子だが字の量も結構ある。 余談が興…

「あやかしの鼓」

「書肆心水」出版の「夢野久作の能世界」に入っている、小説「あやかしの鼓」は、江戸川乱歩の世界そのものであった。「六平太と万三郎」などの後続けて読んでいて、は?と怪しくなって、読み終わって、そういうお話なのかと、彼のおつむの成分に感心した。 …

読書日記「風が強く吹いている」

「風が強く吹いている」 三浦しをん 新潮文庫 おもしろかった。箱根駅伝の架空小説。よく出来ている。笑ったり、涙ぐんだり、かなり厚い文庫だが一気に読んだ。大学のネーミングにくすくす。動地堂大学、六道大学、ユーラシア大学、真中大学…。 文中から、人…

「へうげもの」

ひょうげもの 週刊モーニング連載コミック 「へうげもの」。 古田織部を主人公とする茶道具のせめぎ合い?Vol.1の「1服」〜Vol.9の「9服」まで単行本になっているそうなので、これから読むところ。茶の湯の語呂合わせギャグあり。週刊モーニングとは、何…

読書日記「夢野久作の能世界」

11/7の金剛永謹能の会、国立能楽堂は、檜書店。 「夢野久作の能世界」 批評・戯文・小説 発行・書肆心水 2009.9.30刊行 夢野久作ゆめのきゅうさく著 「書肆 しょし」 とは、何ぞや? …本屋。書店。 (goo辞書) PCの文字転換に入っていたので、びっくり。 ま…

新日本書友 関東展

第41回 新日本書道書友会 関東展 平成21年10月31日(土) 10:00〜5:00 11月1日(日) 10:00〜4:00 高田馬場 東京富士大学 二上講堂4階 「無審査」の書 4時頃会場に到着。 お能のお稽古の先輩方の書を鑑賞しました。

読書日記「能よ古典よ!」 

林 望 「能よ古典よ!」 自作自画自装本 2009年 檜書店 黒い表紙に、黄色い帯。チラッと見える中身の表紙は浅緑。裏側には、真っ黒の中、赤地に牡丹の鬼扇がすぼまっている小さなイラスト…。 しかーし、能本食傷気味でも、読み出したら止まらない。面白いお…

「観阿弥と正成」 

昨日の国立能楽堂 ロビー(庇の間?)の檜書店にて ◆「うつぼ舟 II 観阿弥と正成」 梅原 猛 角川学芸出版 梅原猛の歴史ものは、読んでいると決定的事実のような気になって、後で世間を見渡すと、ちっともそうでなかったりするので、あまり思い込みすぎないよ…

「能と精神分析」 

「能と精神分析」 金関 猛 平凡社 1999年 虚構の人物の人間関係、状況、精神的なもの、を、延々と述べた本。 結構小さな活字で300頁。面白くない中に面白いものがあって、疲れた。 「姨捨」解説と、『世阿弥は唯識』を知っていたか、という所が興味深かった。

道綱母

昨日 3月21日(土)東京金剛会例会能 仕舞 能 「雪」 金剛永謹 宝生欣哉 亀井忠雄 亀井俊一 中谷 明 狂言「佐渡狐」 善竹十郎 善竹富太郎 善竹大二郎 能 「鞍馬天狗」 工藤 寛 山根あおい・他(子方) 野口敦弘 野口能弘 野口琢弘 安福光雄 古賀裕己 観世元…

宝生閑 聞き書き 

「幻視の座」 能楽師・宝生閑 聞き書き 土屋恵一郎 岩波書店 セルリアンタワー能楽堂入口正面に、檜書店さんが待ち構えていました。単行本、高価過ぎ。 で、同情して下さったおじさまからのプレゼント→ 「能と精神分析」 金関 猛 平凡社 一瞬、「脳と精神分…