「帰蝶」

帰蝶(きちょう)  「帰蝶」 諸田玲子  PHP研究所
謎の存在、濃御前(帰蝶とする)と色々な「事件」の解釈。


近江に縁が出来、古い歴史に彩られた湖国の定説、学説などに触れる機会が増えた。現在では、
“ 信長の比叡山焼討ちについては、山の尾根に焼けた地層はみつからない。信長の時代には、既に比叡山は疲弊していて、中心機能は坂本に移っていた。信長が焼いたのは、麓の坂本である。その坂本の復興に尽力したのが領主の光秀。”
という事になっている。
『新しい資料から書き下ろした小説』 の中で、全山焼き討ちは残念な気がする。帰蝶の生存や暮らしについての解釈は、面白かった。あくまで小説。