幽玄

野村万之介

余りにも気がつくのが遅かったが、今、発見。 狂言の野村万之介さん、昨年12月にご逝去。発表がこの1月で、今日が「偲ぶ会」!! なんと、まあ。 71歳。 2002年より毎年万酔会(素人お弟子の発表会)を楽しんで、昨年、初めて予定が重なって伺えな…

「面白いほどよくわかる 能・狂言」

「学校で教えない教科書 面白いほどよくわかる 能・狂言」 三浦裕子 日本文芸社 舞台写真が、今までに無い、大変おもしろい瞬間や角度で、感心した。 子方の方々は、みな様よい記念になりますね。能「嵐山」が、関係筋。

笹之段

お仕舞「笹之段」(能「百万」)て、タイミングが変で、間が持たないか、間に合わないかの繰返し。散りばめられているシテ謡の、出だしの音程が結構決めにくい。動きながらの「中・ウキ・ハル」の変化は、それぞれに気をとられて、両立できない感じ。まだま…

上掛・下掛

上掛り・下掛りの言葉の起源を忘れていたところ、また、目にしました。 ・・・・・・ 小鼓の流派で、一番古いのは観世流、それから大倉流。それで幸流があとから出てきました。宇治の幸太夫という金春流のシテがおり、それが ・・・・・・ 囃子がよかったと…

2011年 能楽絵草子 「旅する能」

講座案内 ◆ 2011年 能楽絵草子 「旅する能」 1〜3月 1月 9日(日) 「雪」 (大阪府 野田) 23日(日) 「海人」(1) (香川県 さぬき市 志度寺) 2月 6日(日) 「海人」(2) 講座終了後 懇親会 26日(土)「墨田川」(1)東京都 木母寺…

能楽絵草子 参加

春の能より 五番立て仕舞 一回目・・・神 「嵐山」 男 「田村」 女 「羽衣」 本日は、その二回目。 狂 「桜川」 鬼 「野守」 ◇解説 ◇実演・・・仕舞 「桜川」 クセ 網之段 「野守」 の鬼神 ◇鑑賞・・・VTR能鑑賞(部分) 「桜川」 「野守」 シテ・工藤 寛 濃…

観能

11月13日(土) 国立能楽堂普及公演 ◆解説・・・脇田晴子 (石川県立歴史博物館館長) 三輪山には古墳群があり、箸墓はその中でも立派な前方後円墳である。三輪の神が訪れた姫は、最有力者のお姫様である。 三輪の神は男か女か・・・云々。 そのうち、重複な…

観能

11月20日(土) 東京金剛会例会能 ◆能 「六浦」 シテ・・・山田純夫 ワキ・・・野口敦弘 ワキツレ・・・野口能弘 野口琢弘 楓の精の詞が、言葉らしく、音としても雰囲気がよかった。また、僧の“連吟”が3人揃って朗々として、楽しめた。地謡の響きもよく、音…

車内トレーニング?失敗

用意するMDを間違え、当てにした「車内」リスニング&イメージトレーニングの時間が泡と消えた。ショック。往路までが、自主トレの時間なのに…。 結構、進歩に対する損失は大きい。

「声の道場」が本になりました

「声の道場」 能楽師 山村庸子 著 2010年11月10日 発売 一世出版株式会社 TEL. 03-3952-5141 B6判 並製 226頁 定価 945円(税込) 送料実費 一般書店でも注文できます 〜日本の声が危ない〜 心に響く声を! 心に伝わる言葉を! 能楽師・山村庸子 「声の…

金剛能楽堂

立派な鯉がたくさん あの公孫樹の根本も年ふりて

式子内親王 五輪塔

宮内庁所管、般舟院陵内。千本今出川。 陵墓に定家葛の苦しみは、無いようでした。 晩秋の草に、紫の小さな蜆蝶が乱舞繚乱。 蛍があくがれ出ずる魂ならば、紫の小さき蝶は、玉の緒を揺らす使わしめか。

黄鐘 盤渉

黄鐘 おうしき A (雅楽は イ短調 夏 火) 盤渉 ばんしき B (雅楽は ロ短調 冬 水) お能のお囃子を、基本の曲と小書の曲とで、並べて聴いたことがない。 盤渉に替わると、テンポよく爽快に、とのことだが、「盤渉」「盤渉早舞」など用語の解説はあっても…

「朝雲暮雨」

昨日の宗玉の詩の元になった故事から、「朝雲暮雨」は、英語の国会・連邦議会のような、高尚なる隠語なのであるらしい。 現代の私、能楽話に夢中で電車の中で連呼しそう。 ま、通じない隠語も虚しきものじゃて・・・。

能楽絵草子 “上洛”!

能楽絵草子 特別研修会 in 京都 主催…観能の集い・すぎなみ 10月23日(土) 午後2:30〜4:15 講師・・・金剛流能楽師 工藤 寛 どなたでも どうぞ 内容・・・能 「道成寺」 と 「定家」 を主題にした能楽講座 お話と仕舞の鑑賞など カラー写真付資料 …

「能楽絵草子」 参加者の声

同窓の昔の「男子生徒」よりメール到着。(部分) ○○です。 本日10/9、工藤先生の稽古場で雲林院の講義と実演を観賞してきました。 間近で見る・聞くは迫力ありました。舞の解説と実演と、謡の解説と実演。大学の講義を受けているような高尚な雰囲気でした。…

「能への扉」原田紀子

ロビーの檜書店にて。 「能への扉」 原田紀子 淡交社 …演者が語る能のこころ… 途中に、殊更細かい字の註のようなものがあるのに困ったが、“目の鱗” をはずすと読めた。近眼さん、ありがとう♪ 『舞金剛』の証しが「土蜘蛛」のけれん味なのにはがっくりきたが…

観能

9月18日(土) 東京金剛会例会能 国立能楽堂 「三輪」(シテ・元吉正巳)を拝見して、去年、発表会「三輪」の神楽で、どの舞にもある基本型のところで宇宙へ向けて出発しそうになったのが、残念に思えた。やはり、常ならぬ精神状況であったもよう。 鑑賞…

発表会

2010年 秋の素謡と仕舞の会 於: 杉並能楽堂 狂女は高い音で、とういうようなアドバイスは、私には鬼門というか、舌に油を注ぐというか、ブレーキにオイルを塗ってしまう、というか…。 「葵上」ツレ・照日前、「班女」シテ・班女…討ち入りを果たして参りまし…

お稽古欠席

発表会直前の本日のお稽古、台風の豪雨で伺えず。 自主トレは洗練より、だんだん違うものになっていくようなのが問題。「野宮」のお仕舞の終りの方、詞とのタイミングがどうも…、未完という感じ。

能のお話+仕舞鑑賞会

能楽絵草子 vol.2 伊勢物語・源氏物語 と、 受講者募集 主催: 観能の集い ・ すぎなみ お申込み・お問い合わせ: 小井 tel.080-6535-1993 fax.03-3311-7154 e-mail mzh@jcom.home.ne.jp 時間: 各回 午後2時〜4時 費用: 1500円/1回 (1回ずつ完結…

「延年」

延年 blog『日本辞典』 http://www.nihonjiten.com/ 『延年』 http://www.nihonjiten.com/monogatari/data_1.html 『 延年 (えんねん) を一言で言えば、中世の寺院で、法会の後の法楽として演芸大会のようなものが催され、その余興として演じられた芸能で…

「山伏延年」

昨年11月に拝見した、金剛流「安宅」(シテ・金剛永謹) の小書「延年瀧流」「貝立」について、「延年之舞」の元は「山伏延年」である、という所でHP観能記「予習」はストップしたまま過ぎてしまったのですが、立派なblogに遭遇しました。 「山伏延年」と…

能楽のお話+仕舞鑑賞会

受講者募集 能楽絵草子 Vol. I 源氏物語 ・ 平家物語 お問い合わせ : 「観能の集い・すぎなみ」 事務局 小井(こい) tel. 080-6535-1993 fax. 03-3311-7154 Eメール mzh@com.home.ne.jp ◆源氏物語…六条御息所をめぐる3つの話 (好評のうちに終了) 6/12…

雷神の存在感

先日、仕舞「加茂」のお稽古で、そもそも始めのシテ謡の息継ぎの間が短いと、雷様ではなくて “雷小僧” になるとのご指摘。かなり笑えたが笑っている場合ではないのだ。、曲のテンポに関係なく、言葉の間が一様に短いのがなかなか直せない。 お仕舞の別雷の神…

仕舞「加茂」

お稽古7回目にして、やっと終わりに辿り着く。 「そもそもこれは… わけいかづちのしん (別雷の神) な〜あり〜」 → 天路に攀 (よ) じ上って 虚空に上らせ給いけり このまま前回の「杜若 クセ」など舞うと、すごいことになりそう。八橋をイノシシが渡る感…

お謡とお仕舞のお稽古

春の発表会後のおニューの曲目 謡 「藤戸」 仕舞「加茂」 地拍子 「藤戸」は、ツヨギンのようなセリフとツヨギンのようなヨワギン。 「加茂」は、別雷神の勇壮な舞。「杜若」の数倍の歩幅。足の進路はまねできても、上体が付いてゆかない感じ。腕の張りもサ…

謡い初め

今日の収穫 「 たいがー成就 」 !の御札 十二支に無縁のtigerの文化圏では、通じないかも。

読書日記「能という演劇を歩く」

「能という演劇を歩く」 天野文雄 復曲能『維盛』と「紅炉一点の雪」、の項に思い出し笑い。 昔、灼熱の炉に一片の雪が落ちても跡形もなく消えてしまうように、後に何も残さない、その人物が居たということ自体残さない執着のない生き方、という解釈が気に入…

「あやかしの鼓」

「書肆心水」出版の「夢野久作の能世界」に入っている、小説「あやかしの鼓」は、江戸川乱歩の世界そのものであった。「六平太と万三郎」などの後続けて読んでいて、は?と怪しくなって、読み終わって、そういうお話なのかと、彼のおつむの成分に感心した。 …