能「弱法師」 よろぼし

2011年第2回 東京金剛会例会能


能「弱法師」
杖が良かった。細い1本の杖と、盲目の体の前でそれが動く残像のようなものが、弱法師(宇高通成)の気持ちのようで雰囲気があった。でも、散る花の香に一時我を忘れたり、雑踏に惑う少年とは違った感じ。おじさま二人(父・宝生閑)の大激論。迫力あったが、弱法師の具体的言葉が聴き取れず、いまいち楽しめなかった。難しい舞台という印象。
笛(中谷明)の始め、やはり音が欲しい。