「能への扉」原田紀子

能への扉―演者が語る能のこころ  ロビーの檜書店にて。
「能への扉」  原田紀子    淡交社
    …演者が語る能のこころ…


途中に、殊更細かい字の註のようなものがあるのに困ったが、“目の鱗” をはずすと読めた。近眼さん、ありがとう♪
『舞金剛』の証しが「土蜘蛛」のけれん味なのにはがっくりきたが、藤田大五郎、金春欣三(大好き)、曽和博朗、金剛永謹、山本東次郎、今藤乾之助、宝生閑、河村総一郎、関根祥六、麦谷清一郎、高林白牛口ニ (出た! 皓二の分解表現)茂山千作、みな興味深く面白い。終りの「五人囃子は語る」も、演能の解説とは違う、いわばプロの意識を伺う感じがよい。