「山伏延年」

昨年11月に拝見した、金剛流「安宅」(シテ・金剛永謹) の小書「延年瀧流」「貝立」について、「延年之舞」の元は「山伏延年」である、という所でHP観能記「予習」はストップしたまま過ぎてしまったのですが、立派なblogに遭遇しました。
「山伏延年」とは何ぞや?


壺 齋 閑 話 http://blog.hix05.com/blog/
 瘤取り爺さん:鬼と山伏と延年の舞:宇治拾遺物語
   http://blog.hix05.com/blog/2008/03/post_569.html#
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『 この話に描かれた鬼の宴会について、宗教民俗学者五来重は山伏の延年の舞を描写しているのではないかと推測している。
延年の舞というのは、山伏たちが正月の修正会、三月の法華会、六月の蓮華会などの行事において、酒盛りをして宴会をし、舞を踊るというものである。古代末期から中世にかけて、延年の舞は寺院の中で催されることが多かった。それは山伏が寺院に従属するようになったことの現れであって、もともとは山伏の間に伝わった伝統的な行事であったらしい。
この舞の中で、山伏たちは鬼や天狗の面をつけて舞ったらしい。また舞の途中で、見物人の即興的な参加を許すこともあったらしい。
瘤とり爺さんに描かれている鬼の宴会は、この山伏たちの延年の踊りが昔話として伝えられたのではないか、… 』