観能

11月20日(土) 東京金剛会例会能
◆能 「六浦」
    シテ・・・山田純夫
    ワキ・・・野口敦弘  ワキツレ・・・野口能弘  野口琢弘
楓の精の詞が、言葉らしく、音としても雰囲気がよかった。また、僧の“連吟”が3人揃って朗々として、楽しめた。地謡の響きもよく、音楽的に良い舞台だった。若くて綺麗な面も素敵。


◆能 「通小町」
    シテ・・・遠藤勝實  ツレ・・・熊谷伸一
    ワキ・・・殿田謙吉
深草少将の露芝の扇、よかった。所作にめりはりがあり、暗い所から這い出てきた感じがあった。小町の言葉が少しこってりしていた。
僧との問答もはっきりして、「数」が、「種類」とか「一つ一つ挙げる」という意味であるらしいのがよくわかり、お茶の「数々のお菓子」が種類の違ったお菓子であることに納得。


万酔会(狂言発表会)に伺えなかったのは残念だが、例会能が意外に良かったので、悔やまずに済んだ。