「歌仙を巻く」とは?

「ねこのばば」「おまけのこ」を注文する際、ついでにとあれこれ見ると、
歌仙の愉しみ (岩波新書) 「歌仙の愉しみ」大岡 信・岡野弘彦丸谷才一岩波新書)、というのを発見。


歌人辰巳泰子さんの日記に『歌仙を巻く』とあったので、何をどうする事なのかと思っていたところ、この「歌仙の愉しみ」が答えとなるようだ。
鎌倉時代の「連歌」が親しみやすくなったのが「連句」。五七五の発句に七七を付け、さらに五七五、七七とつけていく。俳諧とはもともと連句のことで、娯楽を兼ねる社交であり芸術であった。いわく、『茶事に似てゐます』!!


【歌仙】 かせん  goo辞書
(1)和歌に優れた人。「三十六…」
(2)連歌俳諧で、長句と短句を交互に三六句連ねたもの。
懐紙(歌懐紙)二枚を折って用い、一折目(初折)の表に六句、裏に一二句、二折目(名残の折)の表に一二句、裏に六句書く。芭蕉以降盛んに行われた。



連句が際限なく続くのも困るので、基本的な形式が「歌仙」と称され、三十六句で区切りをつける。これを「歌仙を巻く」という。
時間がかかるので、現在は、十八の句で区切りをつけたり、二十の句で区切りをつけたりと、様々。