面 おもて

能面! 初めて面をつけてお稽古しました。
周囲に縦・横、基準になるものが見えていないことが多いので、面の裏から見える目の穴の縁の横線を参考にして、水平になるようにしたところ、「傾いています」といわれてしまった。で、それ以後、その目の穴の線を若干傾けて維持して移動。これが相当、変!三半規管からクレームがきそう? 騙し絵のような錯綜の世界だ。


自分の身体感覚だけが頼りとは、すごーい! 自分が、いつも「目」で動いていたということが、はっきりする。「体で覚える」とはこのことか、という感じ。上げた扇がどうなっているかも見えない。本当に、自分の腕の感覚だけ。


で、こんなことが出来るまで、鍛えてしまったのか!?と、我ながら感心してしまった。さすが素人、おめでたい。あらためて「筋肉0」のような現状を考えると、いささか怖くなる。


でも、面に面当て=クッション、をつけるので、かなり皮膚との隙間ができて安心した。何十回何百回と使われる能面、気持ち悪くてお能など出来ないと、ずっと思っていた。案ずるより『生む』が易し♪