世阿弥 禅竹

日本思想大系〈24〉世阿弥・禅竹 (1974年) (1974年第1刷)
解註謡曲全集 (巻1)解註謡曲全集 (巻6) (1971年再版)
能と能面の世界能と能面の世界〈続〉 (1963年)(’71年3版)


お能のお稽古の先輩から宅急便で頂戴致しました。
ぎっしりの硬い本。開くと旧仮名遣い!森鴎外か樋口一葉か?それでも一応読みやすく“昔の現代”的に書かれている。


さっそく「世阿弥 禅竹」を開くと、あれもこれも全部あり。六輪一露に、にゃるほど丸い図が入っているわ、とか、おーこれが明宿集か、とか…。ページ上の註や、巻末の補註がすごい。
世阿弥の「音曲口伝(音曲声出口伝)」を見る。『節訛りは苦しからず、文字訛りは悪し』『真名の文字の内を拾いて、詰め開きをば てには の字にて色どるべし。』 詰め開きって、室町時代からの用語なのね、さすが伝統芸能! 『口伝あり』と文字になっている。
声の薬』ですってー!熱湯で焼くのはどうかと思うけど、お湯などで喉を温める(うがいする)といいみたい。これ早い出番のとき絶対有効、楽屋のお茶はお薬ですね。


「能と能面の世界」も素晴らしいモノクロの世界。昔の面影のある紀行の写真とか。淡交社もこんな昔からこのような本を出版していたとは。


先ごろの生田流筝曲レコード・宮城道雄大全集に、今回の謡曲全集 全6巻など、何だか身の回りを片付け始めている方々に申し上げる言葉もない。がんばらなくっちゃー♪