筝曲:編曲八千代獅子

十七絃のお稽古のために、宮城道雄 編作曲 「八千代獅子」(編曲八千代獅子) の楽譜をいただきました。
以前の宮城道雄著・生田流筝曲「八千代獅子」(園原勾当作詞・藤永検校作曲)は、第一筝と歌詞の譜でしたが、今度は、「鼓・胡弓・第一筝・第二筝・三絃・十七絃・尺八」の並んだ“スコア”状、笛のみ五線譜で巻末に。1頁に2行分、全25頁。よく見ると、鼓の欄は最初の1行だけで、あとは三絃の所に『鼓入ル』の点線表示。定型なのか、即興型なのか…。


頂戴したレコード宮城道雄大全集に入っていたので、さっそく聴いてみました。
「作品集 その他」の盤A面で、始めの愛国行進曲『見よ東海の…』にがっくりきた後は、「さくら」「ほたる」の面白い編曲の上手な歌(生田恵子)、次が「編曲八千代獅子」(昭和29年収録)。
笛と小鼓の始まりかっこいい!合奏の前奏がかなりあってから、「いつーーま〜で〜もー」と八千代獅子が始まりました。録音の問題か、速いテンポにびっくり。勢いのある、面白い曲でした。宮城一家の演奏は、均等割りの音符ではない、波打つような乗りのよい運びなのが不思議です。その水で育っていないとむずかしいのかも。
筝:宮城道雄・宮城喜代子、唄と筝:宮城数江。他の演奏者不明…皆様天国で合奏中? 要所要所の小鼓は、古い時代劇の天守閣で打ち鳴らす妖怪変化!?のよう。連打効果劇的、譜はどうなっているのか知りたい。
宮城道雄作品大全集 としてCDにも編集されているようです。2001年版も。


生田恵子とは、
http://www.jvcmusic.co.jp/worldmusic/latin/cuban/60227.html
この方?