瀬戸内の夜明け組曲

喜多流・大島家 webショップにて

CD 「日本の響おと絵巻 瀬戸内の夜明け組曲」

出演
 弥生笛・オカリナ・篠笛・能管・龍笛…滝沢成美 (作曲)
 謡 … 大島久見  大島政允  大島輝久  大島衣恵
 小鼓… 久田舜一郎
 筝 十七絃…岡田明子  十三絃…新良貴陽子
 打楽器 竹…外川達也  土器…岸田 太  宇田公純
 和太鼓…達磨太鼓


途中停車しつつさーっと全部を渡ってから戻って、ゆっくり鑑賞。
多彩なプログラムで面白い。瀬戸内の風光はこのような「響」を育むのか、にゃーるほど。ちょっとアンデスにも飛んでまた曙の海に帰る。「魚 木にのぼる」景色は、滋賀のさざなみだけでなく、瀬戸内にもあるのねー。
謡曲「鞆浦」とものうら、「西王母」、“おとなの謡”という感じ。いつの日か、福山・大島能楽堂の舞台で拝見するチャンスが訪れるかも…。(きっと行くと思う。)


「草戸千軒町」という水に沈んだ中世の街があるんですって。なんとなく艶っぽそうな名前、また普賢菩薩がお出ましかなと思ったが、そういう小謡ではなかった。
坂本竜馬が夢をかけて乗り出した船が、鞆ノ浦近くで紀州藩船と衝突して沈没して、その残骸を展示した、“いろは丸記念館”というのもあるんですって。
瀬戸内の海の記憶が、波音から人の奏でる音になった。


このあと、金剛流謡曲集は手元のCDラジカセでは音が出ないので、金剛流祝言・小謡集CD(金剛 巌  金剛永謹)をかけた。ふざけて大げさにひっくり返ったら、背中の下でトラがニャンといった。

いろは丸沈没事件とは?

http://www2.inforyoma.or.jp/~kaien/html/ziken7.htm
『 我が国最初の、蒸気船どうしの衝突事故。
互いに航海日誌を持ち出しての談判は、是も又最初のことだった。
「船を沈めたその償いは、金を取らずに国をとる」といった歌を流行らせ、世論操作を行ったり、「万国公法」を持ち出すなど、坂本龍馬の卓越した政治力、したたかな交渉能力、広範囲な人脈の駆使、傑出した対応・戦略が窺える事件だった。
衝突原因を始め賠償金の減額理由、その後の賠償金の分配等、多くの謎を秘めた事件で、今後の研究・解明が待たれる。 』
もしかして、賠償金7万両と竜馬の横死に関係あったりして…。


で、現場海図に「塩飽諸島」というのを発見。狂言「右流左止」うるさしに登場する、塩飽しあく藤蔵さんも関係あるかもと狂言ハンドブックを見ると、『西国の男が明石の浦に来て』となっているのでアタリ!? 海賊(水軍)出身?