金剛右京

『 ……右京さんは、あの玄関に机を置いてしょんぼり坐っていたよ。
……東京に帰ることを勧め……。……右京さんはほんとに若い時から苦労したものさ。右京さんの一生涯なんて、振り返ってみればほんとに涙の種ばかりさ。 』
    「六平太芸談」 喜多六平太  光風社書店(昭和48年) p.166


能楽芸話」 (1971年)  金剛右京 (著), 三宅 襄 (著)  檜書店
金剛流23世宗家は、そうしながら、蝋燭の下で、謡本を書き続け、残したのであった。