「下克上の文化」横井清

宝生能楽堂は、わんや書店。

下剋上の文化

下剋上の文化

武悪の面の表紙。滲むような、かすれる様な、再コピーの又コピーのような、おまけに小さな字の、さらに\3200+税という驚くべき本である。新書版より少し大きい216ページ、1999年第3刷
金春禅竹関係の本で、「世阿弥は宿神を語らなかった。宿神を祭っていることが知れるのはスキャンダルであった。禅竹は宿神を語ったが、それも家の奥に秘められた書であった。」とあった。「下克上の文化」の目次が少し魅力的で、「精霊の王」などど重複する部分もあって、めんどうそうだが読みたくなった。
目次
民衆文化の形成・下克上の思想・狂言の中の民衆像・お伽草子のこと・狂気のこと・清浄と汚穢・中世賤民の生活・中世民衆生活の断面・町衆の生活文化・錦繍 合戦 菖蒲茶 戦国・都文化と地方文化・料理と味覚・いろはと算数


最後の「算数」はなかなか傑作?で、問題を読むのが大変。斜め読みでは全然理解できません。