結構色紙

けっこうしきし
綺麗な色紙の呼び方だそうで、素敵なお掛物を拝見しました。
業平の「たえて桜のなかりせば」を竹内三位の書で、一文字(本紙の上下の細い横布)は間道(西域・アジア渡来の縦縞)、風帯(上から下がっている2本の細帯)と中廻(額縁状の布)は鉄紺を薄くしたようなきれいな青緑がかった水色。上下(その上下の軸の余白の布)はクチナシor生成りor象牙色。歌懐紙より限られた空間に、墨の濃淡が綺麗で、左上方に水色の道長どり的線が流れて清々しい。[侘寂]やめて[きれい寂]にしようかと思う。


竹内三位 たけ(の)うちのさんみ とはどなた?
【 天下統一期年譜 1534〜67年 】というサイト
http://www.cyoueirou.com/_house/nenpyo/syokuho/syokuho1.htm
永禄 2(1559)年 11月 3日 に
山科言継、足利義輝(武家御所)からの「御使」として「伝奏」広橋国光・一色藤長(一色式部少輔)・進士修理亮らの到来を受ける。
山科言継、「久我諸大夫」竹内季治(竹内三位季治卿)の「堂上」の件の執奏を依頼され、これを承諾す。〔『言継卿記』六〕


政治と書と道具類が同じ紙面に記録されているのが興味深い。趣味ではなく、れっきとした手段というところ。


「和州廃城考」というサイトには
http://blog.goo.ne.jp/hyama68/e/2cd15257363355cb623009e5c91e8144
『竹内下総守秀勝』という言葉が見え、
「芦東山先生資料集」というサイトに『御家年表録』という一関藩主田村家の年表があって
http://www.mars.dti.ne.jp/~h2r9m2c1/TEXT/nenpyouroku.html
宝永 四 1707、 享保十一 1726 あたりに、伊達、竹内三位、千葉、など婚姻や行事などが見える。