2004-07-19から1日間の記事一覧

短歌日記2004夏「幽霊」

* ぬれおちば君のめかれていまはただ つきせぬ舞の幽けき霊なる Cat☆彡 (背君の柏木の君は、女二宮の私を「濡れ落葉」と詠み、目離れて久しい日々でした。その君も早々にはかなくなり、夕霧の君が想ってくださいました。わたくしも今は「かそけきたま」の…

短歌日記2004夏「妖怪」

* いまの世にとおのく妖怪いとおしく 舞台にあそぶ紅いかげおう Cat☆彡 (能「猩々」は、水の底から入り江に現れる赤いお酒好きの妖精の、ごきげんの舞。)設定は名月の頃ですが、季節に関係なく演じられることもあるので、よしとしましょう。

“たそがれ”と妖怪

「たそがれ」は、「黄昏」でしか考えたことがなかったが、夕方は、別名「たそかれ時」 「かはたれ時」で、「誰そ彼」 「彼は誰」なのだそうです。『薄闇のなかで、誰だったかなといぶかしくおもうような時刻』『徐々に闇が濃くなって、近づいてきた人の輪郭…