放下僧

能「放下僧」(ほうかぞう)の「小唄」のところ、メロディーがわかってきて、何と何と、狂言の芸尽しの場面が蘇りました。もっとも原形を留めている、“発生期”の歌謡の旋律らしい。だいたい3・4、4・3の7文字の連続。「呂」の低音が続く謡は初めてです。中下呂下中…と音は目まぐるしく変化しながら、印象はのどかな大ノリ。ゆらゆら揺れる感じ。
芸能って面白い。