ジャンピング

紅茶を美味しく入れるには、茶葉がジャンピングをすることが必要であり、それには、対流が十分に生じるようにに球形のポットがよい、とかいわれていますが、常々、“本場”のティーポットがあまり球形でないこと、など疑問に感じ、ジャンピングという現象に興味を持っておりました。
で、出会ったサイト、
「紅茶の抽出におけるジャンピングの重要性について」 1〜4
             ↓
 『何故、私が、おいしい紅茶を淹れるために必要のないジャンピングを
                              重要視しているか』
    紅茶専門店 TEAS Liyn-an
    http://liyn-an.com/tea_club/20/jumping_tea_01.html
なかなか興味深く、凝り性の方にぴったりの感じ。


このところ、球形に近いポットで、綺麗に茶葉が開き、美味しかったので、伝説に従って宗旨替えするところでしたが、ついでに真実?もわかりました。
私の場合、球形という形状より、それが金属のポットで熱伝導が早かった事の方が関係あるようでした。陶器のポットは、温め方が不十分なのでした。

「上に浮いた茶葉にお湯が染み込んで(空気が抜けて)、お湯の比重 とほぼ同じ比重になった状態」、これがジャンピングの必須条件です。 基本的に、茶葉とお湯が触れ合っていなければ、紅茶の成分は抽出されません。 つまり、ジャンピングは、抽出がどうなっているかの重要な指標の一つとなっているのです。

そして、良質の茶葉なら、入れ方に甲乙があっても美味しく、また、温度の条件は、時間のかけ方で差が無くなる、など、納得の内容でした。「水出し紅茶」もあるそうで、緑茶と同じですね。
味に影響するのは、酸素か、二酸化炭素か、空気か、という辺りが、なかなか出来ない実験で面白かった。沸かしたお湯に、各気体を入れ直して調べるなど、さすが。


結論にいわく:
 『 美味しい紅茶のれ方
    ・良質の茶葉を使う
    ・好みに合わせて茶葉を測る
    ・沸かしたての新鮮なお湯を使う
    ・ポットをしっかり温めて、グラグラの熱湯で淹れる
    ・ちゃんと長い時間蒸らす 』


これ即ち :
「嗚呼 ジャンピング」「されど ジャンピング」「ジャンピング いのち」…


それにしても、ホットウォータージャグのある文化、便利そう。
[rakuten:colline:10001974:image:small] 庶民は合金の銀器のポットで
早川シルバーは、黒くなり難いので好きです。お湯を注ぐと、ポットの蓋の摘みは熱くて触れませんが、手は、“猫舌・猫手”の私にも持てます。