人麻呂の謎 

「人麻呂の謎を解く」  土淵正一郎   新人物往来社


梅原 猛「水底の歌」(刑死説)斉藤茂吉「鴨山考」石見国内死説)に反論する書、ということで読んでみた。面白くなくて読み辛かったが、柿本人麻呂の人生の軌跡と、政治との関係が、一番よく説明できていると思った。王族政から藤原政への転換期に、人情と反骨の歌聖は島根県西部に左遷され、後に不慮の死を遂げた…のであるらし。


ワニ族は多くの皇妃を出しながら、帝位に就いた皇子が1人もいなかったので、力を維持することができずに、黄昏ていった。不比等はそのことを知っていて、轍を踏まなかった。女官長の縣犬養三千代聖武妃の光明子母)を通じて、後宮からの根回しも十分。三千代は夫の美奴王が離婚しなかったので、藤原不比等とは不倫であった、んですってー!?