透木釜“桜川”

透木釜(すきぎがま)の銘・「桜川」に遭遇。
広い羽が取り巻く上の膚に、斜め格子の網が地紋になって浮き出ていた。ご丁寧に桜も散っている。多弁。釜師・政光。
これで、3月29日の、「竹四ッ手網 干菓子器」(よく読んだらこう書いてあった)の桜川の抄い網(すくいあみ)と、金の糸目の網目模様の紅い「大堰川棗」(おおいがわ なつめ)と、この透木釜「桜川」で、3つ浮上。
2つ並ぶのは野暮で、3つならよいそうだが(それは『3べ』だけ?)、 更に干菓子も流水に桜となると…。
あまり網が揃って、中から鶏が出てきそう?
重ならないように、ちらっと使う、というのは結構自制心がいる感じ。