三条小鍛冶

信濃守粟田藤四郎。 …まるで焼ものの祖のよう…。
京都の三条に小鍛冶宗近の遺跡があって、能「小鍛冶」の相槌稲荷まであるのに、奈良の三条に小鍛冶宗近とは? しかも、こちらは現在にも刃物製作が続いている、ということで、どのような関係かと調べると、これが寺院抗争の僧兵に関係があったので驚いた。
興福寺を中心として多数の僧兵が武装するようになると、刀剣・武具の類が生産販売が盛んになり、山城(京都)の三条小鍛治宗近の流れが大和に移住したのであった。


京には、宗近が八坂神社に奉納し、紆余曲折を経て、長刀鉾となった長刀が、残った。病魔を退散させる霊力があったとか、御霊会にぴったり。今は巡行はレプリカで、本物は町内資料館に、あるのか無いのか、鑑賞できるのか、秘蔵なのか、国宝なのか国宝級なのか、全然そうでないのか、どうもよくわからない。