昨日、11時から、神楽殿にて。お仕舞3番にお能ひとつ
今年のその時間は道路が空いていて、ご機嫌の到着。
<番組>
◆仕舞
「八島」 …遠藤勝實
「雪」キリ …山田純夫
「山姥」キリ…片山峯秀
地謡…田村 修 元吉正巳 坂本立津朗 見越文夫
◆能
金剛流 「猩々」
シテ…工藤 寛 ワキ…安田 登
大鼓…柿原光博 小鼓…住駒匡彦
太鼓…徳田宗久 笛 …槻宅 聡
後見…片山峯秀 高橋雪絵 山田夏樹
地謡…田村 修 見越文夫 遠藤勝實
元吉正巳 山田純夫 坂本立津朗
お仕舞は、それぞれテンポの違う曲。「八島」はくっきり、勇壮な感じで、落ち着いた義経。「雪」は、舞と謡とのゆったりした雰囲気を味わいたかったが、マイクがないせいか、あまり聴こえなくて残念だった。「山姥」は、後半しゃんとしてきて、“動きの語り”という感じで、“舞納める”という終わり方に見えたところがよかった。
お能は、まずお囃子で盛り上がるのと、装束が派手派手でおもしろかった。高風の聴かせどころが、舞台の脇正面あたりに奥まっていたので声が遠く、こういう条件の時には、しきたりに捉われず、前方で大いに朗々と楽しませて下さってもよいのではなかろうか。他流儀になってしまうとか、たまたま観た人などが批判したりするだろうか?
猩々のふさふさの赤いロングおかっぱが、いかにも異次元からの来客という感じ。たいまつか夕日が水に照り映えているような赤いお酒好きさんでした。
2〜3年前、お囃子が始まってから着いた時、杜の梢にかーーんという大鼓や、ぴ〜〜という笛が澄み渡ってとても清々しい気分になりましたが、ご近所から苦情があるのでしょうか…。音量絞ってでも、やはりマイク1つは欲しい気がします。