茶壷

どこかで見たお茶壷は巨大でした。ルソンとか、仁清とか、それ風のお座敷に登場するお茶壷は扱える大きさなのはなぜか。移し替えるのか、目的別か、両方みたい。御茶師とは生産者や茶匠というばかりでなく、口切に立会い、葉茶や茶壷の世話もしたもので、“壷を揺すって” クッションの薄茶の茶葉をならし、蓋が閉まるように収めてしまう、「詰」とは、そういうものであるらしい。
一年分のお茶とは、徳川将軍家では、伝来の茶壷百数十個ですってー。お茶壷道中も相当な規模だったのかな。「ずいずいずっころぼし」の「茶壷に追われてトッピンシャン」の解説がありました。
上林春松
http://www.shunsho.co.jp/ujicha/ujicha_2.htm
http://www.shunsho.co.jp/top.htm
     (にゃんこのページもあります)
「御茶 おんちゃ」の世界ですわね。「御能」といい、権威は形なのね。


昔の「物流」は、何でも1年分が単位で、香木も1年分だからこそ、名残の頃には小片を集めて寄せ香ということになるのね。1年分購入して保管できるというのが、ステータス。風味は…新茶、新米のありがたみが増すわけにゃ。


そうそう、狂言「茶壷」は使用人・太郎冠者が主家の茶壷を背負って、栂尾(とがのお)に茶銘『穂風』を買い付けに行く道中のできごとでした。宇治茶以前、栂尾・高山寺の明恵上から始まった茶園の、「本茶」としての有名ブランドであったようです。
http://www.ochakaido.com/index.htm
「お茶に貢献した人」→「栄西」など