名句

百円ショップでボール紙製のMDケースなどあれこれ見ていると、「うらを見せ おもてを見せて 散るもみじ」 という字が目をよぎり、突然の良寛さんにびっくり。「仏教名句小事典」の表紙でした。さすが何でもありの百円ショップ。
戦国時代の辞世の句が結構たくさん載っているのはなぜでしょう。西郷隆盛が心中して自分だけ生き残った時の辞世の句、というのもある。知らなかったー!
  『ふたつなき道にこの身を捨小舟 波たたばとて風ふかばとて』 隆盛
なんとなく
  『この世からあの世へわたる一休み 雨ふらばふれ風ふかばふけ』 一休
みたい



『……火の如くと申すは、聴聞するときはさかえたつばかりに思えども、遠ざかりぬれば捨つる心あり。 水の如くと申すは何時も信ずる者なり。 水の如く信じさせ給へるが尊とし。』。。。火のような?日蓮上人の言。(黒田如水など、「みづ」は面白い象徴だ。)


『……初めなく、終を知らず、しょうしょうとして過ぐれば、人の腸(はらわた)を断つ。風は、過ぎ行く人生の声なり。』 徳富蘆花、こちらは 風。


『なぁむ 人の世は 一期一会であるから 何ごとも丁寧にしよう 会ったときが別れのときでもあるから 出会いを大切にしよう なぁむ……』 八木重吉、キリスト者の言。


『人は常に、浄頗離(じょうはり)の鏡に日夜の振舞ひのうつる事を思ふべし……』 明恵上人。


『空蝉の唐織ごろもなにかせむ 綾も錦も君ありてこそ』 和宮