文芸誌“月鞠”

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歌人辰巳泰子発信『月鞠』 げっきゅう 5冊、遂に到着!
きゃー!泰子さまー、にゃんていう感じで活字を追いました。が、すごいのだ、これが。生命体としてのエネルギーと厳かな厳然たる生存の物語。ある種、火山の構造。Catはフニクリフニクラ登山鉄道で登る。マグマなど見えない。
さっぱりわからん歌の場合でも、形というか語感がいい。それだけでも楽しめる。


ちょっとした関係に、歌曲合唱曲集『短歌をうたう』(MIK出版)の作曲者・伊能美智子 とおっしゃる方があり、楽譜を頂戴したばかりのところでした。東洋大学編現代学生百人一首&小倉百人一首 の歌にメロディーをつけ合唱曲にしたもの。で、泰子さま〜ぁの御製はどんな音になるかにゃーん、と漠然と考えていました。
月鞠は、何人かの歌人の歌があるので、それぞれに案外いいかも…。作曲者も出会いで違う香りや味をかもし出すかもしれないし。


西行あたりはしばらく置いといて、泰子さま〜ぁ、というか月鞠で、過ごそうと思ふ、当分。
新歌集「セイレーン」を上梓あそばしたそうです。amazonには違うセイレーンばかり。


◆ セイレーン とは何ぞや?
http://www.ne.jp/asahi/art/dorian/Greek/Sirens/Sirens.htm
ギリシャ神話。半身女性で、半身が鳥(のちに魚)の三人の姉妹。鳥の翼を持ち、美しい歌声で船乗りたちを魅了する。この歌声を聞いた船乗りは、岩に船を衝突させてしまう。(あーら、ドイツ民謡ラインの乙女でないの←ローレライでした)
オデュセウスはこのことを、魔女キルケから警告されていた。供の水夫たちの耳に蝋を詰めて、歌声が聞こえないようにした。そして、自らは、身体をマストに縛り付けた。が、オデュッセウスはセイレンたちの美しい姿と歌声が聞こえるとたまらなくなり、マストを引き抜き海に飛び込んでしまいそうになった。幸い仲間が彼を押さえつけてくれたので、無事、その海域を通過することができた。
ちなみに、セイレーンは「サイレン」の語源となっている。



えー!アブナイ歌なのですかー? 警告かな? お楽しみ…