ねこ車

ねこの・ねこによる・ねこサイズのマイカーを「ねこぐるま」と言う。ところが、世の中に既にネコグルマが存在していたようだ。プロジェクトX。
昭和42年頃に、ミャンマー(タイ?)を通過するアジアハイウェイの建設が終了したとか。国連の監督下に、各国の業者が入札して請負い、日本からは、まだ弱小だった藤田建設が。
気温が高く、橋脚を造るコンクリが固まりやすくて大変で、成型するのに、一輪の手押し車のネコグルマでのろのろ運んでいたのでは間に合わない。それで人を並べて、生コン・バケツリレーにして成功した。藤田建設の作業した範囲は、抜群の出来具合であったそうな。それから40年、メンテもしないで、今でもそのまま使われているのだ。
そういえば、土木用?手押し一輪車を「ねこ」というのは、以前に聞いたような気もする。正式名称は猫車ということになるのでしょうか。 なぜ、ねこなのか。手の形が猫の手首のように丸く曲がっているから?
あの猫車、補助の小さい車輪を2個つけて、動力(できれば輪ゴムなどではなく、エンジンを)をつければ、スポーツタイプの颯爽たる車になりそう。 舵はどうなるのかな…。 帆を張るのもいいかも。
で、その工事に従事した或る元日本兵は、ミャンマーに残り、その道路を走って奥地に通い続け、日本兵の遺骨を何百柱も拾って塚を作ったのでした。 ビルマの竪琴ハイウェイ版。 戦後20年の不言実行。