敦煌写経

敦煌莫高窟から発見された経文を見に行きました。1928年(昭和3年)に「北三井家」が購入した112巻のうちの34点。一巻一巻の字が、それぞれの特徴の字体で、見渡す限り揃っているのが美しい。
唐の則天武后在位16年間だけ使われた則天文字の入ったお経は、世界に3点(英国と中国と)しかないそうですが、どのような特徴なのか、大写しの説明など欲しかった。
カタログ(\2,000)に説明があったのかも。一緒に展示されていた16羅漢の軸の収録がなかったので、がっかりしてやめました。莫高窟とは関係なかったようで、だとすると、"字のわからない輩" をも惹きつけようという作戦は大当たりー!

映画「敦煌」で唐が敗北したのをもっと大昔のように感じていたが、7〜8世紀なのだと改めて思った。菅原道真の遣唐使廃止の頃。当たり前だが、ちゃんと合っている。
で、16枚?の十六羅漢さんがとてもよかった。刺繍で描かれていて、沓やサンダルやらいろいろな出身で、それぞれ貢物を捧げるお供がいる。人間もあるが、動物がなかなかいい。おさるさんが枇杷の実を差出し、背中には桃を背負っている。鹿や、お獅子、竜、虎。西王母から桃をいただけるスゴイ羅漢さんも。

羅漢さんのお名前は、お経のカルラ・キンナラ・マゴラガとかいうあたりと同じようでした。いずれ調べてみましょう。