縁…ゆかり

『紫の ひともとゆゑに むさし野の
      草はみながら あはれとぞみる』 (古今集)
「心惹かれる紫草があるので、武蔵野に生い茂る草々に、しみじみとした趣を感じる」 というところから、「愛情が関係のあるものに及ぶこと、転じて、縁につながるもの」 を意味して、『紫のゆかり』と表現され、また、『ゆかりの色』とは、紫を指すようになった。
それで、赤紫蘇の葉を乾燥させて粉末にしたものを、「ゆかり」と呼ぶわけである。
で、今回、このblogの“お題”にちなむ「草尽し」を考えている途中で、『紫の縁』を、『草の縁』ともいう、ということを知った。
しかーし、ねこ的思考では、「草のゆかり」では、青紫蘇のふりかけになってしまうのではないかと心配だ。