2006-04-06から1日間の記事一覧

白洲次郎 

以前ふと、文庫で「白洲次郎」を読み、教科書で語られない占領時の政治に大変興味を感じていたので、NHK「その時歴史は動いた」をわくわくしながら見た。あの通産省が、そのように輝かしい出発点であったとは。サンフランシスコ講和条約時の吉田首相の巨大巻…

「宴の身体」松岡心平

水鏡考 世阿弥は水鏡を詩的に演出した。養老、野守、実方、檜垣…。 「西行桜」の「水・月」は俗界に下って衆生を救おうとする菩薩の象徴、「井筒」の底の「さやけき月影」も、迷妄の人間界における真如の象徴。 しかし、井筒の女が水面に見ようとしたものは…

「両性具有の美」白洲正子

南方熊楠の粘菌まで登場するのには、笑ってしまった。ここかしこの言葉の明確な説明に、なるほどそーなのか、と感心。 そのひとつ。 世阿弥の『初心忘るべからず』とは、初心に還れということではない。そんなことは誰にもできはしない、とバッサリ。若いと…