律川・呂川

りつせん・りょせん
何回目かの大原の、先日は音に重点を置き、三千院の南北それぞれの側を流れる「呂」と「律」の川を辿って歩いた。能「経正」の『律呂の声々に』(リンリョノコエゴエニイーー)が印象的で、また源氏物語の筝の調律の場面など、長い間「りつりょ」や「ろれつ」を心の中に温めてきたのだ。
主に呂川で登り、律川で下って歩いた。一見山のせせらぎなのだが、かなりの急流で落差の滝の轟きは“本気”モード。どの辺りの音を聴き分けたのだろうか!?と伝承を楽しんだ。
木洩れ日と水音のハーモニーが素敵。あれこれ通る小路には個人宅の入口があり、観光客はやはり宣伝されている路を行くのが礼儀かもしれない。