冬至・柚子湯

今日はクリスマスイヴ。22日は冬至でした。
クリスマスの起源も、お正月も、実は冬至に発するらしい。


古来、冬至は新年の起点として考えられていた。冬至は一年で最も日が短く、この日をに昼間の時間が延びていくから。
中国の太陰暦で冬至は暦の起点とされ、厳粛な儀式を行っていた。日本には中世になって伝わり、宮中などで朔旦冬至(さくたんとうじ)という祝宴を催していた。http://iroha-japan.net/iroha/A04_24sekki/07_toji.html

冬至は一陽来復ともいう。陰が極まって陽が帰ってくること、から運が向いてくる転換の日でもある。
早稲田の穴八幡神社では冬至祭りに一陽来復のお守札を配る。お札の中には金銀融通の意味で柚子と銀杏が入っている。この日は「冬至冬中冬初め」といわれるように本格的な冬への準備の日でもある。

一陽来復・冬至新嘗祭 http://www.gekkeikan.co.jp/enjoy/drink/200211.html

冬至は湯につかって病を治す、湯治(とうじ)にかけ、柚子は融通が利くように、という江戸庶民の健康と願いを1つにしたのが柚子湯だが、「陰極まった後、再生した火で風呂を沸かす」というところにも意味があるようだ。


蓋を開けると、ほわ〜んといい香りがする柚子湯は、まさに冬のアロマ。今年も楽しみました。


で、クリスマスの件。
http://www.janjan.jp/culture/0512/0512176474/1.php

クリスマスの起源については
『 もともと古代ローマの異教徒たちがサツルヌスという農業神を祝う祭典(英語Saturalia)から始まった。
この祭日は、冬至の祭りで太陽神ミトラが新しく誕生する日であった。
この祭典は全国的な祭で、奴隷にも特別の自由が許された。人々はプレゼントを交換し、夜にはローソクが美しくともされ、踊りや遊戯が繰り広げられた。

この当時の冬至の祭りを取り入れ、やがてまことの太陽、光の君なるイエス・キリストの誕生日としてキリスト教化したのだ。
古代キリスト教が異教の習慣を廃止したり、追放したり、禁止しないで、奴隷に自由を与え、心からの贈り物をなし、愉悦にみちた日を共有し、分かち合うこととした換骨奪胎の妙、大らかさというものは注目してもいい点であろう。』 (「愛の祭典 クリスマスアンソロジー」 山北宣久 編 教文館 → P.154・高木幹太)
と書かれ、

また『 イエスが本当にこの日にうまれたのかどうかは、確証がない。
実は聖書のどこにも書いてない。』