小川君・郷土愛

今日の朝日新聞朝刊の「声」の投稿者。同じ高校出身。新聞の文を書くと著作権に触れるとかで、一部を簡略な言葉で。
小川さんは、10年ほど前、ホテルオークラの同窓会に、地下足袋で登場。皆の使用した割り箸を、「苗の標識を立てるのに使う」と集めていました。高校時代から園芸一筋でT大農学部へ。その後、なぜか福島で農業への転職を支援する活動中。メロンの試作を続けていて、細長いのや丸いのや、おもしろいメロンをいただきました。

  「荒廃した郷土 再生させたい」  福島県  農業

9月まで1年間、中央アジアのトルクメニスタンに、落葉を穴に埋めて肥料として利用するメロンの節水栽培の研究に個人で従事していた。…乾燥した草原で植林が果てしなく行われている。
…日本に帰って目に入ったのは、森林を破壊して造成した大規模農地の荒れ果てた姿。土建業者をもうけさせただけの過疎と高齢化の郷土であった。
…私は放棄された農地と空き家を買い足し、農業を目指して都会から来る若者を定住させようとしてきた。トルクメニスタンのメロンやトマトを無農薬で栽培している。
美しい国土を食い荒らす公共事業に反対して、豊かな郷土を再生させる、そんなささやかな愛国心を、学校でぜひ教えて欲しいと思う。