横浜能楽堂10周年

記念特別公演 最終日


まず、記念特製お菓子 落雁「鏡板」(生らくがん)
加賀落雁 諸江屋。『千古の雪をいだく霊峰白山の清水がそそく加賀の郷で伝統の西方を受け継ぎ、きめこまやかな国内産の純良な和三盆糖おもち入念につくり上げました。』 餡入りの生落雁。紅白で十文字に若松?松葉?の凸型押し。松つながりの銘名でした。横浜能楽堂の鏡板は「松竹梅」で、帯のお太鼓にぐーな意匠。お味、ちょー甘。
  別なのは梅のお花の凸型押しでした
  白の(1)…梅 (2)…楓  ピンクの(1)…松 (2)…竹



桜木町、紅葉橋の車道のもつれ具合は、何にゃ?

狂言 大蔵流 「塗師」

以前は、東次郎さんの平六で、今日の平六は則俊さん。

能 金剛流 「石橋」 狻猊(さんげい)之式  金剛永謹

前ツレにお釈迦様風ロング袈裟風装束をまとい、柴を背負った男(種田道一)登場。お獅子は白頭と赤頭2頭(狻・廣田幸稔 & 猊・金剛龍謹)の3頭で、ドンドンドンと連続音で、一畳台×3に飛び乗ったり、跳び下りたり、一大イベント。牡丹のお花も紅白サーモンピンクの3色。お獅子を呼ぶのに、大鼓の亀井忠雄さんが、狼の雄たけびのような声で連打。あの忠雄さんがですよ!信じられます? 一昨日の神様ものの笛もかわっていたけど、きょうの笛も独特。
このような勇壮・壮大なお獅子の霊性を、びりびりと大気を揺るがす振動で感じることができて、寂昭法師(副王茂十郎)は一生分の感動を味わったに違いない。
前場の樵夫が細い杖を持ち、アイの仙人(山本則孝)も杖で、仙人アイタムが重なったのがいまいち。白獅子パパの前身は、山姥・一石仙人の「ザ・杖」にするのは伝統違反なのだろうか。


で、狻猊(さんげい)とはなんぞや?
「狻」(俊をケモノ偏にする)…不明 おそらく猊と同類
「猊」…ゲイ (明解漢和辞典…中学の時のお揃い品)
    ①シシ、唐獅子 ②仏の座、猊座、獅子座 ③高僧の座席
     仏陀の説法を師子吼(ししく。師子=獅子)という
    「猊下」…獅子座のもと、高僧のそば、高僧に対する敬称


「狻猊」… 一面中国語ばかり (ウィキペディア)(漢字異体あり)
     『唐代高僧慧琳説: 狻猊即獅子也,出西域。』