「気の発見」 

「気の発見」 五木寛之 望月 勇  幻冬舎文庫


ヨーロッパでは魔女裁判の記憶が、説明できない事象を忌避しているのだとか。
道教では、カオスの「ゲン」から生まれてくる気が「元気」で、元気は一切の「元・もと」であると考えるそうな。ゲンは、「玄」(黒の意)も用い、ブラックホールのようなもの。そこからゲンの気が集散して、宇宙が生まれ、太陽が生まれ、人や動物が生まれる。気とは、宇宙の無限のエネルギーであーる。
にゃーる、元気という日常用語は、すごいスケールなのね。


フラメンコ舞踏家の長嶺ヤス子さんは、車で猫を轢いてしまった贖罪の気持から、猫を150匹、犬を20匹飼っていて、餌代も大変。長い間踊り続けて、若いときより今のほうがぐんとエネルギッシュに踊れるそう。なぜか。それは後ろから百何十匹の猫と犬の気が背中を押して「しっかり踊ってぼくたちのエサ代を稼いでちょうだい」といっているから!!爆笑。


「応援」というのは、大変有効で重要なことであるらしい。気はひとりのものでなく、無限に共有できるもので、あらゆる存在を循環しているとか。 で、菩薩行から、自利利他、千日回峰行、ヒーリング、ヨガ、などに触れる。 他を応援し癒し、自分の気が空っぽになっても、やがてまた気で満たされ、自分が癒される。


世界の遺跡や、神社仏閣は、地の気と関係があり、強い気で満たされているので、どこでもなるべくたくさん寄って浴びたほうがいいのだそうです。むやみに入ると、ヘンなものがついてくるという方もあるし、神社仏閣はミステリアス。


で、『しなやかな心と、しなやかな体をとりもどそう』 ですって。