そういうわけで、萩の器の桜によせて…!?
辰巳泰子
◆抽斗からひっぱり出して、また仕舞ふ 苦しまなければわたしはヒマだ
◆春雷に出でよ出でよと声がする 自分の器がわからなくなる
◆葉桜の暗みに群るる射干の花 なじるのは思ひ出させてからだ
シャガ アヤメ科
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/shaga.html
ヒオウギの漢名「射干」を間違って今のシャガに名づけたもの。花は似ていないが、扇形の葉のつきかたが似ていたため間違ったといわれる。
ついでに、
「ぬばたま」 「むばたま」 「うばたま」
「射干玉」「野干玉」「烏玉」「烏珠」 と書かれたりする。
黒い珠、またはヒオウギの実のことというが、未詳。
不夜城と茶髪の時代に、枕詞「ぬばたま」は色やけしてしまった。