印税貢献 中世女性芸能者

今日も国立能楽堂は檜書店さんでした。
○「女性芸能の源流」  脇田晴子  角川選書  女性芸能の源流  傀儡子・曲舞・白拍子 (角川選書)

傀儡子・曲舞・白拍子 くぐつ・くせまい・しらびょうし、
庶民の娯楽と救済に生きた中世女性芸能者。中世芸能の世界を掘り起こし、新たなる中世像を提示する。(帯より)
「救済」というところに芸能の深遠を感じる。
承久の乱も、法然・親鸞の流罪も、後鳥羽院の寵妃“伊賀局”=白拍子・亀菊 が発端!?そんなことで宣旨を乱発する困っちゃう政治機構。

○「小鼓」 “伝統文化プロデュース 連” 編集
     発行者 大倉源次郎 わーい!はまぞうにないもの みっけ!
なかなか面白い。その道の達人の『心に響く音と技の世界』の核心に触れる小論集。こちらでは、“鼓筒”という用語で語られています。国立能楽堂展示の生田コレクションの冊子とは、また趣きの異なる、読みやすくてタメになる面白いグラビア風本。
能楽の評論家の他に、田中傳左衛門、井上八千代、更に現代の調べ緒作家など、字にした言葉に接するのは初めてなので、興味深い。
○「謡蹟めぐり・みちのく篇」  青木 実  檜書店
    謡蹟めぐり―能の史跡を訪ねて (5)
みちのく篇とは、武蔵野から先の関東諸県ずーっと、と、それからやっと白河関の陸奥・奥羽。いかにもいかにも、はるばる来つるものかな…



今日、三宅なんとかさんの拍子の本を見て、あ、間違えた!という感じ。先日の横道萬里雄 著のリズムの本よりわかりやすくて見やすそう。むむ、ぐやじい…