薬玉 くすだま

薬玉(くすだま)  [rakuten:kohgen:10024627:image:small]  薬玉 ・ 長命縷 (ちょうめいる)
山田松香木店製を、香源香カフェさんから頂きました。


緒の長い訶莉勒が余りにも高価でしたので(すうまんえん)、お節句飾りに薬玉を楽しんでおります。香木中心のお香です。垂撥に掛けたのですが、短い釘では、竹の毬がころんと飛び出て掛緒が斜めになり、いまいち。長い掛釘を探すか、上から吊るす方が姿が良さそうです。垂撥の飾り扇用掛具に竹ひごなど渡して下げてみようかしらん…(天才!)。
竹の薬玉は初めてですが、これはこれで面白い。籠の目から中の袋を交換できますし。新しい内は香りが強いので、一つ除けたい程ですが、陰陽上、問題ありそうで…。
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このお手玉形お香は、三個一組で別売されており、一つずつ色々に使えます。鈴がついています。の入ったセットとの入ったセットの二種ある所が要注意。


訶莉勒も、訶莉勒の実を12個入れた蝉形袋ではなく、お香の果実形?袋になっているのが殆どですが、お正月に、実が一つ入った緒の長い、“セミ”訶莉勒を扱うお店があるもよう。


訶莉勒 かりろく
茶の湯の楽しみ  茶道用語 「か」
http://www17.ocn.ne.jp/~verdure/yogo/yogo_ka.html

・・・柱飾りとしての訶梨勒は、・・・慈照院(足利義政)のお好みで作らせた物で・・・。訶梨勒が水毒を解くというところから、茶席での柱飾りに用いられるようになった・・・。・・・訶子・竜脳・沈香・白し・薫陸・かっ香・甲香・甘松香・大茴香・丁字・白檀・安息香・茴香など1年の月の数を示す12種類(又は12の倍数、閏年は13種類)の香木など・・・。その前史としては平安朝の頃より端午の節句に、邪気を払い不浄を避けるものとして、種々の香料を入れた美しい玉に、あやめの根を添え造花を飾り五色の糸飾りを長く垂れ下げた薬玉(くすだま)を柱や簾に掛けたり身に付けたことがある・・・

◆ 香の話 (香のはじまり・訶梨勒・源氏香)
http://www.kimono-an.com/genji/ko-.htm

・・・鑑真和上は五度目の渡海のときに海南島へ漂着し、広州の寺へ立ち寄った際、カリロクの木を発見したといわれ、正倉院には和上がもたらしたと伝えられる訶梨勒が一個だけ残っています。
・・・袋の中には訶梨勒の実(訶子ともいう)が入っています。その数12、これを閏年には13個にすると言い伝えられてきました。現在では、訶梨勒の実がとても手に入りにくいものになりましたので、(昭和30年代頃までは、漢方薬屋に漢方薬として売られていたようです)香袋を入れて匂いを楽しんだりしています・・・