手作り万年筆

子供部屋から発掘。
少し時が経っていそうな桐箱を開けると、ずんぐりした黒い万年筆が。
いわく、
保証書 「手造り万年筆」
この万年筆は、エボナイト棒の削り出しから化粧塗りまで、4人の熟練職人により、全て昔ながらの技法で手作業により造られています。
   ペン軸作り   酒井栄助   (大正5年生まれ)
   ペン先製作   兜木銀次郎 (明治40年生まれ)
   化粧塗り(漆)   高橋吉太郎  (明治43年生まれ)
   組立 ・ 調整  土田修一   (大正7年生まれ)


取り扱い説明書
[構造] この万年筆は明治・大正時代と同様のインキ止め式の構造になっています。……インキもインキびんからの吸入ではなく、スポイトで注入します。……


     〒144 東京都北区滝野川 6-60-11
                土田修一  手造り万年筆舗


製作者の生年付きとはね。既に「絶版」もののような感じ。
万年筆は嫌いではないので、お湯に浸けてから、付いていた薄いガラスのスポイトでインクを入れてみる。後片付けがめんどう。入れたインクが無くなったら、また入れる気にはならない。
軸は持ち易い。太さの割りにペン先が細いので拍子抜け。
  WARRANTED 585 14KARAT PEN IRIDOSUMIN
と刻印が。イリジウムのことなのでしょうか?


お若いのに渋いご趣味…年寄りからのプレゼント?奇抜。