「現代塵」 イマジン!

 「蘇った廃部品」アート展
 会場エントランスの「宇宙恐竜」?
 「ジャンクアーティスト」 田中梅夫


先日、すぎなみ文化通信の印刷製本に行った先、杉並区公共施設・あんさんぶる荻窪の4F「すぎなみ環境情報館」に、「ジャンクアート」なるもの50点の展示がありました。7月12日で終了。


たとえば、
 鮭 … 流木、バイクのマフラー、工具、電子パーツ
 女性・ロングスカート照明…アクセサリー、自転車スポーク、木製彫刻
 与那国産 蛾…エアクリーナー、スプーン、ベアリング、ブレーキレバー
 お散歩ロボット…掃除機と自動車部品、バイクのショックアブソーバー 


などなど。
造形的に面白く、表現に世相やモノの核心の鋭い「何か」が込められている。よく見ると、材料の出身がうかがわれて、笑えます。
たくさん集まっているので、電気的なぴかぴか照明がにぎやかですが、オブジェとして一つを飾れば、なかなか洒落てユーモアのある空間演出になると思う。


作品本体もさることながら、それを撮影して額装した写真が、奥行きとコントラストに深みのある大変見事な、もう一つのアートでした。背景をつけた合成写真も、雰囲気倍増で感心した。


ジャンクアート」「ジャンクアーティスト」が一般用語なのかどうかわかりませんが、『現代塵』を『イマジン』と読ませ、脳内にいろいろなイメージを抱かせ、各々に解釈させる展示を、しばし楽しみました。