銘「寂光」

茶杓 銘「寂光」 (中古品)、げっと!
   『寂光院内庵室の煤竹もてつくる』 ○に光
竹筒も煤竹で、まさに共筒。 署名なし。


寂光院のHP http://www.jakkoin.jp/top.html によると、
阿波内侍は女官というだけでなく、1165年入寺の第二代庵主でありました。びっくり。信西息女、崇徳天皇の寵愛を受け、宮中で建礼門院にも仕えた。
第三代庵主が1185年入寺の建礼門院
初代が聖徳太子の乳人・玉照姫で、敏達十三年(548)に出家した、日本仏教最初の三比丘尼のひとり、慧善尼。
初代と二代の間のながーい空白は、代々高貴な家門の姫君が法灯を守り続けたのだそうで、カウントされないのは何故??


2000年の火災でいろいろ損傷し、神木・千年の姫小松も遂に昇天。その枯れた枝先で、現代の能面作家・梅原如山等が3面作成して、納めたそうです。かっこいい。ヤニ抜きが大変だったとか。いずれは、「大原御行」に登場か。それとも御神木で永久保存か。
 3面とは 「若女」…女盛りの建礼門院
       「深井」…阿波内侍(大原女ファッション元祖)
       「小姫」…あどけなさの残る大納言局


先日観たばかりの 能「大原御行」の建礼門院は、若女というより、○○小町の域というか…。


それにしても、筒も煤竹とは、すごい、ぜいたく。