河鍋暁斎  

★「河鍋暁斎戯画集」 山口静一・及川 茂 編  岩波文庫

かわなべ きょうさい
絵は縮小で、それ自体期待できるものではないので、太田美術館での掛け軸(イスラエル、ゴールドマン コレクション)の雰囲気を思い浮かべながら見る感じ。風刺は楽しめる。
猫に金一封を差し出すナマズが太田美術館の展示とすると、いわばナマズの復讐がこの文庫本の終りのほう。地球にとって、別に人間が頂点である必要は無いようで…。
しかし、あまり残酷なので、その方面の実物大は遠慮したい。


★「河鍋暁斎」    コンドル著  山口誠一訳   岩波文庫

英国人ジョサイア・コンドル鹿鳴館,etc.の設計者。暁斎に入門し「暁英」の号を授けられた愛弟子であった。びっくり。暁斎コレクションが半端でなく、暁斎の本格狩野派の力量もよくわかる。暁斎の生涯を英国人が著すとはね、ぴったりの成り行きかも。


<今日のひとこと>
いつでもよい本はあっという間に届くAmazonかな