里やまの自然と保護 

「生態学からみた里やまの自然と保護」
   石井実監修 (財)日本自然保護協会編集 講談社


カヤネズミは、「カヤ日記」の かやちゅさん執筆。
溜池などを含めた広義の「里やま」と、薪炭とりの「里山林」を概念規定上区別。となると、「里やま」保存はより大変な事業となりそう。これからは法人組織でないと管理は無理かも。宅地化の中に孤立して残された部分や、荒れた里山は、似て非なる自然もどきに変貌してしまうらしい。サルやシカなど、人との軋轢が問題となっている項も、解決の道があるのか、これから読んでみたい。小さな字で根気がいりそうな各ページだが(近視ばんざい!)、どこを開いても「お宅」的に興味深く、引き込まれる。