「再会21」一幕五場・エピローグ

戦後60周年記念 全県下公演終了報告 中国帰国者支援 東京特別記念公演
紀伊國屋サザンシアター 紀伊國屋書店 新宿南店 7F



線路の反対側のなんとかホテルタワーから渡ったので、板張りのテラスの道をカタカタとかなり歩いた。何十年振りの代々木駅の外、昔のホーハシホールをちらと探してみたが、わからなかった。元はペイントの会社とかで、ホールのビルが出来た頃、備前の鷹取関山や益子の島岡達三の焼きものを展示販売していました。その後、画廊は日比谷?の国際ビルに移転し、ご無沙汰。(わ、雷が来たので中断)



「贖罪を負わされ地に這うようにして生きてきた我々を、ぬくぬくと暮らす日本に忘れられたままで死んでたまるかー!」 いろいろな口から違う気炎が上がる。言えるように、聞けるようになるのに数十年経過。
『再会』そのものは、満州開拓を積極的にすすめ、土地を耕していた夫が召集・シベリア抑留後帰国。妻は集団自決したということで再婚。その妻は生き残り、中国で再婚。その二人が日本で一時再会すること。元妻は腰が曲がり足元もおぼつかない。
「戦争は親の世代のことで、自分達には関係ないと思っていませんか。次の世代に生まれてきた意味を考えてください。」 。。。もうちょっとケリつけてほしいけどね。


興行的に大変そうな内容。中国・米国で満員大喝采としても、日本では、そちらのアンテナ感度のある人しか行かないだろうし、前売り¥5500、当日¥6000のチケット代は、もともと共感か応援の気持ちがなければ、もっと楽しいことに使うに違いない。何冊もの本やメディアで得た内容を、一度で知ることができる、というのがメリットの公演かも。


戦争責任の在りかを挙げているのは、すごっ。学校行事の団体鑑賞むずかしそう。終わって感じるのは、戦争被害者も戦争加担の家族も、ある種安らぐことができそうかな、ということ。


TVで、映画の予告編らしいもの、「国会議事堂の石を切り出し、積んだのは、半島から強制的に連行された人々。その労働で行方知れず…」というのが強烈だった。 ダムや橋梁建設の過酷な強制労働と劣悪な食事で多数の死者を出した、というより、“あの国会議事堂が!” というほうがショックだ。いろいろあるのが悲惨。。。