鼓胴

今、千駄ヶ谷の国立能楽堂の展示室に、鼓胴の「生田コレクション」というのが並んでいます。
内側を削ったカンナ目のいろいろな種類と、それにつけた呼称が、「ほ〜」と感心もの。曰く、「地カンナ百足散らし」「霞毛先」「嵐カンナ」などなど。「大嵐後付けカンナ」というのを「大嵐後片付けカンナ」と読んでしまって笑った。 
しかーし、Cat☆彡の目は、キャリーケースに釘付け。鼓を組み立てたまま仕舞う、蒔絵のかまぼこ型=アメリカのブリキのランチボックス型 もいいけれど、竹をきっちり唐物風に編んだ、ヴィトン・ロール型バスケット(円筒を横にした型)がよかった。バスケット大好き!
また、我が家にある 「巨大木製 鉄帯・鉄鋲付 戦前旅行トランク」とそっくりで、浅く底面積の広い造りの内側を升目に仕切り、ちりめん着物柄のふわふわクッション付 鼓胴大量運搬トランクも、おもしろかった。


能面や、作り物のように、『本日舞台にて使用中』という空白展示、あったらよかったにゃーん。蒔絵のサンプルで使命を終えるのだろうか、あの鼓たちは…