能「羽衣」 盤渉

はごろも ばんしき。 プログラム番外。
おもしろかった。霞か雲を昇っているところ、回りつつ、遥かに遠のき消えていくところ、素敵でした。雲や、春風を感じました。漁師の伯龍のために舞いながら、次第次第に高く上がって、舞の終わりと霞がかった空を漂っていくのとの境い目がない感じが、いいなあ。潮が引いていくように、人間には止められない、ちょっと淋しい無力感…。
で、伯龍さんは、天女が降らした宝を拾って、安楽に暮らすのか? 大きな凧を開発し、人を雇って太い綱を引いてもらい、上昇気流に乗って雲の上まで昇って、ぼくの天女に面会してくるかもしれない。和紙に絹を貼るとか、二重にして空気を入れるとか、お宝使い果たし、また浦人生活に復帰かも。